幌別町営軌道 音冬線 上茶呂停留所 モジュール製作記


今まで「歌登の単端U」や「浜中の泰和製自走客車」の組立見本を作っても、沼尻や木曽のモジュールの上で撮っていた訳で、これじゃいかん!という事で作り出した上茶呂停留所。
 上茶呂と書いて「かみちゃろ」と読みますが、当社のベテランユーザーの方々には「幌別」のネーミングが懐かしい事でしょう(^v^)。
「とれいん」誌上に発表された「幌別物語」、またモデルワーゲンを創業してから発行した「幌別通信」など、もりこーと云えば幌別が付いてまわっているような感じすらありますからネ(^^ゞ。
 タネを明かしちゃうと、一見して「内地」じゃない響きがあれば、どこだってイイのですが、よっぽどボクはこの名前が気に入ってる証拠でしょうねェ(^v^)。
 その家宝のような名前を今回のモジュールレイアウトに冠した訳ですから、気合いの入れようがお判り頂けるでしょうか?

さて、音冬線の概要からお話を始めましょうか。

北海道は道東を走る根室本線・茶呂駅が国鉄との接続駅です。もちろん「茶呂」なんていう駅は実在しませんから、地図を調べて何処だろう?なんてしないで下さいネ(^O^)。
 ま、ボクのイメージとしては浜中町営軌道が出ている茶内駅の隣、っていう感じです。隣って云ったって山手線ではないので、駅間は16.4kmもある、そんな隣です。

茶呂は街道から外れた所にありますから、実際の幌別町の中心部は「上茶呂」にあります。茶呂を出た列車は一旦釧路方向に向かい、90度右折して国道44号線(根室街道)を渡った所が上茶呂の街です。
 ここには軌道の主要な設備があり、別寒辺牛(べかんべうし)や音冬(おとふゆ)から運ばれてくるミルクの集乳施設もあります。
 輸送システムの違いで雪印乳業はゴンドラに載せたミルク缶を集乳施設に運び込むのですが、高橋乳業は大きなタンクでミルクを運ぶので、別海のような積替施設があります。

別寒辺牛は浜中町営軌道にも同じ名前の停留所がありますが、この湿地帯は広範囲ですので、両者の距離は2.6kmもあります。
 以前ここを訪れた鉄道ファンが、てっきり接続しているものと勘違いをして、結局は帰る術がなくなり野宿した、というのは地元で話題になった事があるそうな^\^)。

上のプラン図を御覧になればお判りでしょうが、標茶町営軌道の開運町をベースにしつつ、別海や問寒別、歌登の美味しいとこ取りです!(^^)!
 ま、いわば「夢の構内」とでも云っておきましょうか。でもあまりてんこ盛りになって狭苦しくならないよう、それだけは留意しつつ製作するよう留意しております。

北海道の建物などキットで使えそうなものは全くないなか(補強の枠付きの煙突などもそうですよネ)、どれだけの期間で仕上げられるか。それが問題です(^O^)。



Chapter.10「いよいよ完成です!」の巻

Chapter.9「白樺ってどんな感じだっけ?」の巻

Chapter.8「草を撒いて小物を作って」の巻

Chapter.7「待合所や詰所などを作る」の巻

Chapter.6「雪印乳業の集乳所を作る」の巻

Chapter.5「歌登風の車両庫を作る」の巻

Chapter.4「地面を仕上げるのだ」の巻

Chapter.3「バラストを撒いて、プラスターも流し込んで」の巻

Chapter.2「台枠の製作」の巻

Chapter.1「まずはイメージ作りから」の巻