Chapter.11「川の護岸工事と山の基礎製作」の巻

 

予定していた建物が総て出来上がったので、そろそろ川と山の工作に移ります。
 この川は今では改良工事がされたのか、幅が広くて深くなりましたが、当時は狭くて浅い川でした。大体、駅舎の奥行もない幅だったのですから、推して知るべしです。
 とはいえ簡単な護岸工事はされていましたので、Nゲージの石垣を使って表現してみました。
 線路のバラストもそうですが、こういった物は意外とオーバースケールな物が多いので、チョット小さ目かな?とは思いますが許容範囲内です。
 ここではグリーンマックスの製品を使い、所定の寸法に切ったものを瞬間で止めていき、エナメル系黒を薄く溶いたものでザッと塗って、乾いたところでシンナーで拭って、凹んだ部分だけに塗料が残るようにしました。
 こうする事によって陰影がつき立体的になります。

 

次に水で薄く溶いた木工ボンドを塗ってからターフを振り掛けて、乾燥しかけた頃合いを見計らって指でしごいて落とします。
 つまりコケを表現したかった訳です(^_-)。そろそろ川に水を流し込む準備として、ガムテープを貼っておきます。

 

次に川底の砂利を撒きますが、写真のように大小さまざまなものが売られていますので、これを利用します。
 これは少し濃いめに溶いた木工ボンドで固定して、大きな岩にはターフを付けてコケっぽくしてみました(^^♪。
 これが乾けば水を流し込む準備はOKです(^_-)-☆。

 

さて、山の製作に取り掛かります。山と云っても当然、山の斜面のそのまた極く一部ですが、とかくスケールが混乱してしまいがちなもの。
 この点は非常に大事なので頭に叩き込んでおかなければおかしな物になってしまいます。HOスケールの自動車でも1台用意しておくと、スケールが混乱してしまわないでしょう。
 使用したのは40mm厚のウレタンフォームで、発泡スチロールほど粒が飛散せず、加工しやすいので愛用しています。
 まず大まかな形をマジックで描き、それに従ってカッターで切っていきます。
 盆地のような立地条件は表現したいので、2段重ねにして高さを稼ぎ、部分的には3段にしています。

 

ザックザックという感じでカッターで切っていき(実はこの段階で勢い余って左の小指を切ってしまい、病院で6針も縫って貰いました・・・)、山道は平面性を確保するため、3mm厚のバルサ材で別途作っておきました。
 これで大体の山の基本形は出来た感じです。

 

山側から水平に撮影もしたいので、この山は取り外し可能にするため「山ベース」という感じの板を作りました。
 4mm厚ベニヤと9x40の桧角棒を組み合わせたものですが、この上に山が乗る形になり、レイアウトパネルには木ネジで止めます。

 

中央部で山ベースが浮き上がってしまうとみっともないので、浮き止め防止のフックも2か所作り、左右にも4mm厚板を山の形に切ってベースに貼り付けておきました。
 そのあとウレタンフォームを木工ボンドで接着する訳ですが、これの乾燥が毎回実に遅いので、その間に川に水を流し込む事にします。