井笠鉄道北川駅モジュール製作記


今年のモデルワーゲンの大方針は「井笠の車輛の充実」。
 そうなると、まさか木曽や沼尻の情景の上で製品見本の写真を撮るわけにもいきませんから、一念発起して(必要に迫られて・・・)レイアウトを作ろう!と決めたのがこの正月。
 実は沼尻の会津下館駅をヴァージョンアップしようと(かつて作ったものは、かなり短くモディファイしてあったので、自分でも不満な点が見に付いてきたのです)作って貰っておいたモジュールパネルが事務所の壁に立てかけられていたのです。
 仕方ない、これを流用しよう!と決めたら早い。お屠蘇気分も抜けない1月5日からレイアウトプランの着手を始めたのです。

この手の作業というのは何が大事かっていうと「勢い」です。がむしゃらな程の勢いで作業を進めないと、途中で気が抜けてしまい、そこでストップしてしまう苦い経験も豊富(?)ですから(^^ゞ。

1234mmx420mmという変な寸法のこのパネル。これは617mmx210mmという軽便モジュールクラブの基本モジュール寸法の4倍にあたるもので、交換施設を組み込んで、しかも或る程度周りの情景も作り込みたい、という目的にはピッタリです。

はてさて、そこで悩むのが「どこの情景を作るか」です。
 ボクの場合は、1)主たる目的が製品の見本撮影なので、これがしやすいように、2)製品のラインナップが充実してきたときに、ショールームでの車輛展示台にも使えるように、の2点が重要です。
 そうやって考えると、駅の間の情景というのは2の目的には合致しないからダメなので、どうしても或る程度線路配置がある駅構内の情景ということになります。
 そこで白羽の矢が立ったのが北川駅です。この駅は井原と笠岡との本線から矢掛に行く枝線が分かれるところ。対向式ホーム+串状の出着ホームが備わり変化に富んでいます。

この製作に充てられるのは、ホジ12の見本が完成する日までの僅かな日にちしかありません。もちろんレイアウト製作ばかりやってられる訳ではなく、ホジ12の見本も作らなきゃならないし、諸々の雑用もありますから、実際には20日程度の工期を見込みました。

プロの仕事というのは締め切りがあるからこそ出来るもので、アマチュアの皆さんと違うところは、手間暇かけて作る楽しみを味わいながら、ということは許されません。
 しかもプロとして恥ずかしくないような程度には仕上げなければいけない訳ですから、結構プレッシャーが掛るもの。
 結局は時間と睨めっこをしながらの作業になりましたが(今の時点ではまだ完成していませんが)、その出来栄えはいかに!



「駅前の情景を楽しみたかったから」の巻

「いよいよ線路を敷いて」の巻

「バラスト撒きは慎重に」の巻

「ホーム上屋は目立つので」の巻

「最近のストラクチャー事情」の巻

「駅を見に行く」の巻

「プラスターを撒いて駅舎を自作して」の巻

「地面の仕上げと草撒き」の巻

「田圃に水を張って」の巻

「ようやく完成間近」の巻

「カカシのことなど」の巻

NEW 番外編「北川地区の催し」の巻