木曽の酒井製124号機
旭川の酒井製10tDL



酒井製10tDLと聞くと、あの「キャブフォワード」を思い浮かべる方も多いでしょうが、この124号機は彼等に勝るとも劣らぬ個性の持ち主です。

まず目を引くのが異様なボディーシェルのスタイリング。前面上部が傾斜したその姿はあの「木曽の加藤製47号機」彷彿させるものですが、10tになって大きな面構えだけに、その異様さが際立って見えてきます(因みに時期によってナンバーの位置が変化しています)。

また、ボンネットに目を転じれば、台形をしたそれは見慣れたものですが、ラジエターグリルと一体化した姿、横向きに点在する通風フィンなど、話題に事欠きません。
 そもそもこの124号機は、旭川営林局羽幌署で3年間活躍したのち、昭和34年に木曽に流れてきたもの。それだけに北海道仕様とも呼びたくなるような耐寒仕様ゆえのスタリングなのでしょうか。

前動輪の担いバネは左右をイコライザーで結ばれていますが、「キャブフォワード」のように第1〜第2動輪間は結ばれていません。そして仔細に見ていきますと、両者は一見同じように見える軸箱まわりも、担いバネの形状などが異なっていますので、敢えて流用部品で済ますことなく、新たに原型から製作して模型化をしました。







キャブフォワードと同程度のハイディテール

1)大型のモーターをキャブ内に収め、ボンネットと床下に大きなウエイトを搭載。強力機らしいパワー
  を確保しました。
2)特徴あるスタイルのキャブ前後面やラジエターグリルは新規にロストワックスの金型を起こして、
  独特の風貌を極力再現するようにしました。
3)また、台枠の表現はエッチング加工されたプレス板に、各種の立体感あふれるロストワックスを半田
  付けしていく方法を採用。
4)これにより、立体感溢れるメリハリの効いた足回りが再現しました。
5)最近の製品で積極的に採用し、皆様から御好評を頂いている「3点式可動動輪」を組み込み、
  集電方法もタイヤの裏側をこする方法に致しました。
6)これにより粘着性が向上するため、より安定した走行と確かな牽引力を得ることが出来ました。
7)僅かでもコストを削減するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。
  (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。
   また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\826でお分け致します)





   
                                    All Photos by Hidemi Nakamura



トータルキット \28500、未塗装キット \57000、塗装済完成品 各\71250



製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(木曽用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用リンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(木曽用)\493(2個入) 朝顔カプラー用ピン\462(10本入) 朝顔カプラー用リンク\411

塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」「MWC-04 上運営林署DL用マルーン」と「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-17 ウェザリンググレー」「MWC-52 MWシンナー」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。

車体標記ナンバーは別売の「アルプスモデル製木曽インレタA」をお求め下さい。



DCC運転をされる方は別売の「Digitrax製DZ126デコーダー」を一緒にお求め下さい。
また、塗装済完成品でも御希望の方には組み込みを致します。

DZ126デコーダー\3700 塗装済完成品に組み込みの場合は、各々の価格から\5000UPとなります。



 


*台枠に付くパーツは一見「キャブフォワード」と似ていますが、形状が僅かに異なるため
 総て新規に原型から製作致しました。



「木曽の酒井製124号機」キット組立講座