よもやま話

2024/03/15 懐かしの田野

 

ボクが初めて田野に蒸気機関車を撮りに行ったのは1970年3月。
 ボクが16歳の時でした。
 その後1973年8月に再訪しましたが、鉄橋が見える所までは行きませんでした。
 1月に70歳になり、死ぬまでにどうしても懐かしい田野の地に立ってみたくなり、今回願いが叶いました。
 当時は若いですから田野駅から歩いたものですが、この歳になると脚に自信がなくて、田野駅からタクシーに乗り、昔の写真を運転手さんに見せて「ここへ行ってくれ。帰りも2時半に迎えに来てくれ」と頼みました。
 ちょうど54年ぶりに全く同じ場所に立つと、当時と同じ風景が目の前にあり、懐かしさに目頭が熱くなる思いでした。
 昔は生憎の小雨の中で傘を差しながら宿で作って貰った握り飯を食べたものですが、今回は好天に恵まれ、宮崎駅で買ってきた駅弁を草の上に座りながらのんびりと味わいましたが、これでまたひとつ、思い残す事が無くなりました。