Chapter.11「草を撒く」の巻

 

 

地面を仕上げたところで草を撒いていきます。超定番のウッドランド製ターフとコースターフがメインです。
 少し水で薄めた木工ボンドを筆で地面に塗り、そこにターフをパラパラと落としていき、更に同じ木工ボンドを所々に垂らして、そこにコースターフを押し付けるように撒いていきます。
 重要なことはワンパターンにならないように、そして総ての地面をターフで覆うような事はしないように、といったところでしょうか。

 

スイッチバックを短絡する段々の辺りは熊笹が茂った感じにしたかったので、スーパージオラマモスを使いました。
 これをそのまま使うと異様な感じになってしまうので、ハサミで無暗やたらと切って細かくし、それを濃い目の木工ボンドで止めました。
 ただ、そのままでは枯れた感じになってしまうので、ひと晩乾燥させたのちにロシアングリーンを原液のまま筆で塗り、目指す感じが出ました(^^♪。

 

ここで段々の処に人形を立たせてみたのですが、置く前と比べて段々の長さが短く感じました。
 このように時々、スケール感を把握しておく事は非常に重要です。
 今回は久しぶりにライケンも使ってみました。ライケンはもうかれこれ40年以上も前から出回っている古典的な材料ですが、最近はフォーリッジなどの良い材料が出てきたので、顧みられることも少なくなってしまいました。
 しかし、今回敢えて使ったのは、このスタティック・グラスを上に振り掛けるとイイ感じになるのでは?と思ったからです(^_-)。

 

これがその前と後の違い。ライケンを接着しただけでは、今の目で見ると「何だかな〜」という感じですが、スタティック・グラスを振り掛ける事により、高さに深みが出て、意外とボクは気に入りました(^O^)。

 

これが全部の地面に下草を撒き終わった状態です。大昔、浅岡ルリ子の歌で「愛するって耐えることなの?」という歌詞がありましたが、これだけの面積に下草を撒いていくのは、ボクにとって忍耐以外の何物でもありませんでした(^^ゞ。
 そこで記念に撮影をして、ホッとしたりして(^^♪。この段階ではもう完全に滝も固まって、指先で叩いてもコンコンと云うようになりました(^_-)。

 

以前は「Green Line」というドイツのメーカーの草を愛用していたのですが、それは色合いが少しくすんだ感じで良かったものでした。
 しかし、これを取り扱っていたプラモデル屋さんが扱わなくなってしまい、かと云ってドイツから取り寄せるのも時間が掛かるので、国内で比較的に入手しやすい「Mini Nature」を使う事にしました。
 ところが「萌える春」というのはケバケバしい緑、「夏の盛りに」というのは暗すぎる緑でガッカリ。
 仕方なく明るい方を使って、これもロシアングリーンで少しくすませてみました。山道の左側奥が生のまま、手前が着色した状態です。