Chapter.21「水を流す Part-3」の巻



写真をクリックして大きいサイズで御覧ください。


 気を取り直して川底や川縁にプラスターを流し、バークをセットしたのが左のカットです。バークを薄く溶いた黒や灰色で塗ってから、川底に色を塗っていきます。青や緑、さらに灰色も使って深い浅いのニュアンスを付けていきます。

 ここで今度は流し込む川の材料を同じエポキシでも、デブコンという高透明な樹脂にチャレンジです。主剤と硬化剤と合計で1kgで\9500でした。この素材はメンバーの修羅さん御愛用のもので、わざわざ名古屋の東急ハンズまで行って、送って下さいました。有難や有難や。両方の素材を混ぜたら緑色の油性インクを混ぜて、いざ流し込みです。前回のエポキシ接着剤と比べて、柔らかいので流れ易く、しかも泡が全く入り込まないのがイイです。まずは300gを流して乾燥を待ちました。説明書によると、作業時間は2時間、硬化時間は12時間ですが、実際にカチンコチンに固まったのは36時間後でした。気温や水深など様々な要因があるのでしょう。

今度は青い油性インクを150g混ぜて2回目の流し込みです。写真では表現不十分ですが、色に深みが出てきました。これが寒天くらいに固まったら、滝の部分の仕上げです。デブコンのクリスタルな光り具合が気に入ったので、タイトル写真のように「鑑賞魚用フィルター」に筆で塗り付けてみました。これも寒天状になったら、最後の流し込みです。今度はインクを混ぜずに透明のままです。この時に庭の枝を折ってきて流木を表現してみました。ここで教訓。流木の表現は最初から予定して川の中にバークを置いておいたのですが、これの高さが足らずに殆ど水没してしまいました。本当はもうちょっと水面から出して、そこに流木を引っ掛けたかったのになあ・・・
 今度は完全に乾くまでひたすら待ちますので、その間にウッドランドのフィールドグラスで雑草を植えてみました。これはやっただけ効果が出ますネ。あまりやり過ぎると、廃線跡みたいになってしまうので、程ほどにしましたが。さて、ようやく次回は大団円、最後の仕上げです。