浜中、歌登&標茶の泰和製自走客車V 最末期の簡易軌道を飾る自走客車の集大成とも云える車両が、昭和40年の年末に導入された8tボギー式泰和製自走客車です。 前年、昭和39年に製造されて歌登に導入された泰和製自走客車は、従来のスタイルのまま、つまりオデコにヘッドライトを掲げたスタイルでしたので、昭和40年代に突入して泰和もイメージを替えたかったのでしょうか。 ちょうどこの頃に浜中では若松線や円朱別線が延長され、標茶でも中オソツベツから沼幌まで延長されていますので、それに合わせて増備をした車両と考える事が出来ますが、浜中と標茶は昭和46年に、歌登は昭和45年に廃止されていますので、いずれも5〜6年しか活躍しなかった事になり、正に簡易軌道最後のあだ花と云えるのではないでしょうか。 ヘッドライトの位置が変わるだけで、スイスのメーターゲージ、レーティッシュバーンを思わせるような洗練されたスタイルになるのですから面白いもので、同じカラーリングで、同じドアー&窓配置の客車を2〜3両従えて編成を組ませてみたいほどです(^^♪。 それはともかく、朝顔カプラーが実車同様に中央に垂れ下がった前面下部に装備されていますので(これがスタイルを決定付ける決め手)、歌登と標茶タイプではそこからスノウプロウのアームを出す方法が可能になっています。 模型製品について 1.前面は表情豊かなロストワックス製を新製して、簡易軌道の末期を飾る集大成型としてのモダンさを 再現しました。 2.この前面には御好評のアクリル製窓ガラス(別売)を填め込むことにより、より一体感のある引き締 まった面構えにする事が可能です。 3.上記のように、KDカプラー対応ではなく、当社の「朝顔カプラーシステム」対応となっているた め、前面下部の欠き取りがなくなり、実車と同様に中央に垂れ下がったカプラー取付板からスノウプ ロウのアームを出す方法としました。 4.細かい部分では、軽快で彫りの深い泰和製自走客車用新型台車枠も採用されて、末期の泰和製に見ら れた特徴ある通風器も正確に再現致しました。 5.もちろん8輪集電ですので、安定した走行でお楽しみ頂けるようになっています。 6.浜中にはスノウプロウが付きませんが、歌登&標茶(塗装済完成品で塗色の違いのみですので、トータルキッ ト・未塗装キットは共通)には付きます。それ以外は共通です。 浜中 トータルキット:\25800 未塗装キット:\51600 塗装済完成品:\64500 歌登&標茶 トータルキット:\26800 未塗装キット:\53600 塗装済完成品:\67000 今回は少しでもお求めやすい価格を実現するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。 (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。 また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\822でお分け致します) 製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(簡易軌道用(草軽用と同等品です))」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用長いリンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。 朝顔カプラー(簡易軌道用)\493(2個入)、朝顔カプラー用ピン\1600(10本入)、朝顔カプラー用長いリンク\493 塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」「MWC-05 上運営林署DL用グレー」「MWC-15 井笠用レッド」「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-17 ウェザリンググレー」と「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。 DCC運転をされる方は別売の「Digitrax製DZ126デコーダー」を一緒にお求め下さい。 また、塗装済完成品でも御希望の方には組み込みを致します。 DZ126デコーダー\3700 塗装済完成品に組み込みの場合はその価格から\5000UPとなります。 泰和製自走客車用窓ガラス *御好評を頂いている「正面の窓枠にはめ込む窓ガラス」を今回もアクリル板で作ります。 *いくら薄くなるように設計したとはいえ、ロストワックスの厚みが出てしまい、窓ガラスが引っ込んで しまいがちですが、これを使って裏側からはめ込むと、Hゴムとツライチに仕上がり、グッと感じが良 くなります。なお、このガラスは「浜中の泰和製自走客車用」と同一製品です。 *トータルキットや未塗装キットと一緒に御予約を頂ければ、同時に納品が可能です。 *また、塗装済完成品を御予約頂く方々は、これを使っての仕上げも受け付けますので、下のオーダー フォームから御予約をお願い致します。 1両分 \830です。 |