問寒別の日本鉄道自動車製客車U 日本鉄道自動車とは何とも凄いメーカー名ですね(^O^)。日本鉄道自動車工業として昭和10年に設立され、昭和26年に「工業」が取れて、昭和29年には東洋工機の傘下に入って今に至っています。 大阪の木南車輌製造と並んで、小ロットで車両供給を行う新興メーカーの代表云え、イメージから泰和車両などと同じような道産子かと思いきや、決してそうではなく、本社は東京・品川になりました。 この製品は問寒別のボギー客車として1997年にリリースされ、それから一度も再生産されずに20年近くも経ってしまいましたが、この度、詳細な図面が入手できた事から新たに設計をし直しての発売となります。 この客車は当別線用として昭和25年に製造された木造車で、昭和31年に問寒別に移譲され、38から39年に掛けて鋼体化され窓もHゴム化されました。 その際に床下にはウエバスト暖房器を抱えるようになり、これにより道北のこの線にも初めて暖房器が装備された車両が誕生しました。 通常はハ1とハ2の2両連結で使用され、場合によっては貨車がこれに連結されたりしたようで、最後まで自走客車の導入はありませんでした。 製品ではHゴム化される前の姿の「原型」と、その後の「更新型」との2種類で発売致しますので、過渡期の姿を再現して両者を連結させての姿もお楽しみ頂けるのではないでしょうか? 模型製品について *美しくエッチング処理をされた真鍮板をプレスしていき、適材適所に細密なロストワックスを散りばめ る、という当社流の作り方を踏襲していますので、手にしたときの充実感、持つ喜びを感じて頂けるも のと思います。 *「更新型」では実車と同様に、Hゴムの窓枠を従来の枠の中に填め込んだ姿になっていますので、単に 側板をHゴム化したものとは違う雰囲気をお楽しみ頂けると思います。 *また、床下の暖房器も新規に作り直しましたので、実車に忠実なモデルとなっております。 *同様に「更新型」の妻面には電気配線用コンセントも付きます。 *そして何よりも妻面のカプラーは朝顔カプラー装備になっていますので、以前の製品のように首振り KDカプラー対応の為の大きな切欠きもなく、軽便車両特有の雰囲気を味わって頂けます。 *車体標記用インレタは製品に付属しております。 *塗装済完成品の「原型」の窓枠とドアーは木部色になっています。 原型 トータルキット:\12800 未塗装キット:\25600 塗装済完成品:\35000 更新型 トータルキット:\14800 未塗装キット:\29600 塗装済完成品:\37000 今回は少しでもお求めやすい価格を実現するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。 (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。 また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\822でお分け致します) 製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(簡易軌道用(草軽用と同等品です))」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用長いリンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。 朝顔カプラー(簡易軌道用)\493(2個入)、朝顔カプラー用ピン\1600(10本入)、朝顔カプラー用長いリンク\493 塗装は当社製「MWカラー」のMWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」「MWC-15 井笠用レッド」「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-17 ウェザリンググレー(原型の屋根にも使用)」と「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。 *「更新型」の床下機器が出来上がってきました。燃料タンクは以前の製品と同じですが、暖房器を新し く作りました。 組立講座は来週から始まりますが、いま現在、「原型」の残りが5両、「更新型」の残りは2両となっ ております。(2016.12.14) *「更新型」は御予約完売になりました。(2016.12.14) |