仙北のハフ1410、仙北のハニフ1403 以前「仙北のハ1401、ニフ1405・1409」を製品化しましたが、今回は車掌室付きの客車です。 いずれも妻面はカーブを描いているのが特徴で、平妻の前者と組み合わせることにより、得も云えぬ魅力が出てきます。 そんな魅力あふれる「仙北のハフ1410、仙北のハニフ1403」の楽しさを、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。 第1回 1.ウィンドウシルヘッダーの裏側を半田メッキをしておき側板に半田付けします。 写真のようにセロテープで側板に止めて半田付けをすると良いでしょう。上下に出た部分をカットして仕上げておきますが、シルヘッダーは繊細な部品ですので、取り扱いには注意しましょう。 2.裏側にドアー&窓枠を半田付けしてから上下止めアングルを窓枠に突き当てるようにして半田付けします。 ドアー下の裾にはステップを半田付けして、ハフには割ピンを介して雨樋を半田付けします。 3.妻板も同様に丸いものに充てて弓状にしておいたウィンドウシルを半田付けしてから、ドアー&窓枠を三面鏡のように曲げて半田付けします。 標識灯受けも半田付けしておきます。 4.側板と妻板とを箱状に組みます。妻板の板厚が見えるような組み合わせ方で、コーナー合わせで組み立てていきます。 ハニフには写真の位置に雨樋を半田付けします。 テスリやハンドルの穴は半田で埋まってしまっているでしょうから、φ0.5mmのドリルで穴を開けなおしておきますが、妻板の窓枠を傷つけないように僅かに内向きに穴を開けるのが良いでしょう。 5.屋根板は鋳物ですので、僅かに歪んでいる場合があります。ボディーに合わせてみて隙間が出ないかをチェックしておきます。 また屋根の表面(側面や妻面も)には細かい凸が出来ている場合がありますので、サンドペーパーなどで丁寧に仕上げておきましょう。 ハニフには通風器を瞬間接着剤で止めますが、前後左右から見て傾きがないように注意しましょう。 第2回 1.下まわりはまず床板にボルスターを半田付けしてから、エンドビームを半田付けします。 2.クイーンポストを床板に半田付けしてから、コの字の部分にはめるようにして引張棒を半田付けし、さらにターンバックルを半田付けしますが、湯口を掴みながら作業して、半田付け完了後にカットして仕上げます。 3.台車に軸受を瞬間接着剤で固定します。 第3回 1.さて塗装作業です。まず全部の部品をMWC-53 MWプライマーで下塗りをしておき、ボディー、テスリとハンドルはMWC-03 クリームに、屋根はMWC-21 レッドブラウンに、ハニフの窓ガラス保護棒はMWC-11 ライトグリーンに、床板から下はMWC-02 ディープブラックで塗ります。 保護棒は写真のようにランナーに付けたままの状態の方がやりやすいでしょう。 2.ボディーはウィンドウシルより上をマスキングしてから、MWC-16 ダークブルー(旧塗装)もしくはMWC-20 ミディアムブルー(新塗装)で塗ります。 そのマスキングですが、1本のマスキングテープで作業しようとすると、どうしてもドアーの端の部分はテープが(例え爪の先でグイグイ押し付けたとしても結局は)浮いてしまい、そこから2色目の色が吹き込んでしまいます。 それを避けるために、遠回りのようでもドアーの幅に切ったテープを貼り、その上から「通しのテープ」を貼ると上記のようなことにはなりません。 ハフの場合はちょうど塗り分けライン上に凹みがありますので、この凹みにマスキングテープを貼ってからドアー部にテープを貼ると良いでしょう。 窓の内側にもマスキングテープをお忘れなく。 3.屋根は上面の全面をマスキングしてから、MWC-03 クリームで塗ります。 別に塗っておいたテスリやハンドルを接着し、テスリは塗り分け線に沿って青色を筆で塗料を乗せるように塗っておきます。 屋根はボディーに乗せてから、車体の中央と妻板の中央で接着しておきます。 最後にMWC-09 クリヤーに好みでMWC-10 フラットベースを加えたものでオーバーコートして艶を整えます。さらにMWC-17 ダークグレーで軽くウェザリングをすると良いでしょう。 ここでプラ板などから切り出した窓ガラスを貼ります。ハニフはその後で保護棒を貼ります。 4.ボディーと床板とは4本のビスで止め、やはりビスで組み立てておいた台車をコイルスプリングを介したセンターピンで止めて出来上がりです。 |