キット組立講座

木曽のカブースU(Eタイプ)


今までに様々なカブースを模型化してきましたが、唯一模型化していなかったのがこの異端児No.4です。
 他の7両は木製台枠なのに対して、このNo.4だけは鋼製台枠を使っていて特殊だからです。しかし、その特殊性がまた魅力なのですから、見逃す手はない訳で製品化に踏み切りました。
 そんなカブースEタイプの魅力を、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。



第1回
1.まず部品をランナーから切り出したら、切断面をヤスリで仕上げておきます。
 妻板に内板を半田付けしますが、位置決めは上下が揃うようにして、左右は内板が均等に引っ込むようにセットします。
 さらにウインドウシルを半田メッキ方式で半田付けして、左右はツライチに仕上げておきます。側板の両端は飛び出していてもOKです。



2.側板に窓枠を半田付けしますが、写真のように側板の端から0.3mm窓枠が引っ込むようにします。



3.直角に留意しながら妻板と側板とを組み合わせて半田付けします。組み合わせ方は、側板を見た時に妻板の外板が見えるようにします。
 さらにテスリは0.5mmほどカットしてから、デッキ板をスペーサーとして利用して半田付けします。



4.床板は車体裾合わせではめ込み半田付けします。
 床板とテスリには位置関係がありますので、バラシ図をよく見て間違えないようにしましょう。大きなテスリの方に床板の穴が寄る感じになります。



5.屋根板の端面内側に端板を半田付けし、平ヤスリでツライチに仕上げます。
 さらに雨樋を裾部分で合わせて半田付けします。これを車体に乗せて、側面窓上の部分で半田付けします。

 


第2回
1.まず、中枠にブレーキポストとデッキポストを半田付けします。これには方向性がありますので、写真をよく見て間違えないようにしましょう。 
 デッキポストは中枠の下に引っ掛けるようにして半田付けします。



2.左右の台枠に軸受を差し込み半田付けもしくは瞬間接着剤で止めます。この段階で台枠をビスで組み立ててみて、更にキャブもビス止めしてみます。
 デッキ板をセットしてみて入りにくい場合にはデッキ板の奥行をヤスって、スッと入るようにしておきます。
 また車輪も組み込んでみて軽く回るよう確認をしておきます。軽く回らないようでしたら、φ0.8ドリルで軸穴を僅かに掘って調整します。



第3回
1.塗装に掛かります。全体をMWC-53 MWプライマーで下塗りしてから、キャブはMWC-02 ディープブラックを塗ります。
 屋根部分だけをマスキングして、全体をMWC-06 ダークレッドで塗り、乾いたらテスリをプラカラーで黄色く塗ります。
 別売の「アルプスモデル製木曽インレタA」を使って標記を入れ、全体をMWC-09 クリヤーでオーバーコートをしてから、MWC-17 ダークグレーで軽くウェザリングをします。



2.下まわりはMWC-08 ダークグリーンで塗っておき組み立てます。中枠と側枠とを1.4mmビスで止めながら車輪を組み込みます。
 そしてデッキ板を接着してから2mmビスでキャブを止めて完成です。

 





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