キット組立講座

仙北のハ1401、仙北のニフ1405・1409


初見参の仙北の客車です。
 何と云っても仙北の客車群には荷物車がいるというのが特徴で、これなくしては仙北は語れません。
 そんな荷物車を引き立てるのは普通車なわけで、これらが組み合わさると絶妙な味わいが醸し出されます。
 そんな魅力あふれる「仙北のハ1401、ニフ1405・1409」の楽しさを、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。



第1回
1.側板に窓枠とドアーを半田付けすることから始めますが、窓枠の上部に1mmの隙間ができるように上下方向は決めます。ドアーは下面合わせですが、「ニフ」の荷物ドアー部には枠を半田付けしてからドアーを半田付けするようにします。その枠は上枠と下枠とでは太さが僅かに異なりますので、細い方が上側になるように留意します。
 この窓枠に車体アングルを突き当てるようにして位置決めしますので、くれぐれも水平度には注意しましょう。



2.「ハ」は表側に半田メッキをしておいたウィンドウシルヘッダーを半田付けします。



3.「ニフ」のウィンドウシルヘッダーはランナーから切り出すときに要注意です。ランナーにまだ付いている状態で側板に充ててみて、どこでカットすれば良いかを把握してからカットするようにします。
 これも裏側を半田メッキをしておいて側板に半田付けします。その後に上下に出た部分をカットして仕上げておきます。

 


4.上下取付アングルを窓枠に突き当てるようにして半田付けします。



5.次は妻板です。「ハ」は渡り板部分を折り曲げておき、その「谷折り部分」に薄く半田を流しておきます。その後に妻板に半田付け。
 その後にウィンドウシルヘッダーを半田メッキしてから半田付けしますが、上部は左右に僅かに出ていてOKです。
 ここで屋根板と合わせてみて下さい。屋根のRとピッタリと合うようにはなっていますが、微調整が必要な場合もありますので。



6.側板と妻板とを箱状に組みます。妻板の上部で左右に出ていた部分に側板を突き当てるようにして、コーナー合わせで組み立てていきます。
 テスリの穴は半田で埋まってしまっているでしょうから、φ0.5mmのドリルで穴を開けなおしておきますが、妻板の窓枠を傷つけないように僅かに内向きに穴を開けるのが良いでしょう。



7.屋根板は鋳物ですので、僅かに歪んでいる場合があります。写真のようにして定規を充てながら指で歪みを修正します。この仕上げが最終的な仕上げに影響しますので注意しましょう。
 さらに車体に被せてみて隙間が出ないかをチェックしておきます。
 また屋根の表面(側面や妻面も)には細かい凸が出来ている場合がありますので、サンドペーパーなどで丁寧に仕上げておきましょう。

 


8.「ハ」のドアー下にはステップが付きます。車体の裾に垂直&水平に留意して半田付けします。
 雨樋を割ピンでボディーに固定しますが、まずボディー側の穴をφ0.6mmのドリルでサラいます。この際にウィンドウシルヘッダーがしっかりと固定されていないと歪めてしまうので要注意です。
 屋根を乗せてみて、屋根の雨樋の段差部に掛かるように(完成した写真参照)上下方向は位置決めします。
 妻板には標識灯受けも半田付けしておきます。



第2回
1.下まわりはまず床板にボルスターを半田付けしてから、側面に梁を半田付けすることから始めます。この梁を付けたら車体を被せてみましょう。「ニフ」の荷物ドアーが梁に当たるようでしたら、梁の上側を斜めにヤスっておきます。
 その後にクイ−ンポストを半田付けします。



2.次にクイーンポストのコの字の部分にはめるようにして引張棒を半田付けし、さらにターンバックルを半田付けしますが、湯口を掴みながら作業して、半田付け完了後にカットして仕上げます。



3.「ハ」と「ニフ」とを共通部品化したため、「ハ」のエンドビームは写真のようにヤスっておいて下さい。左側が施工前、右側が施工後です。
 これを床板に半田付けしますが、半田付けをしたあと、ボディーを被せてみてドアーステップが当たっていないかを確認しておきます。



4.台車に軸受を瞬間接着剤で固定します。



第3回
1.さて塗装作業です。まず全部の部品をMWC-53 MWプライマーで下塗りをしておき、ボディーはMWC-16 ダークブルー(旧塗装)もしくはMWC-20 ミディアムブルー(新塗装)に、屋根はMWC-21 レッドブラウンに、テスリとハンドルはMWC-03 クリームに、「ニフ」の窓ガラス保護棒はMWC-11 ライトグリーンに、床板から下はMWC-02 黒で塗ります。
 保護棒は写真のようにランナーに付けたままの状態の方がやりやすいでしょう。



2.ボディーはウィンドウシルの段差部分より下をマスキング、屋根は上面の全面をマスキングしてから、側面をMWC-03 クリームで塗ります。
 別に塗っておいたテスリやハンドルを接着し、テスリは塗り分け線に沿って青色を筆で塗料を乗せるように塗っておきます。
 屋根はボディーに乗せてから、車体の中央と妻板の中央で接着しておきます。
 最後にMWC-09 クリヤーに好みでMWC-10 フラットベースを加えたものでオーバーコートして艶を整えます。さらにMWC-17 ダークグレーで軽くウェザリングをすると良いでしょう。



3.ここでプラ板などから切り出した窓ガラスを貼ります。
「ニフ」はその後で保護棒を貼りますが、ドアーの妻板側の枠、妻板の左右の枠は干渉しますので、カットしてから貼るようにして下さい。

 


4.ボディーと床板とは4本のビスで止め、やはりビスで組み立てておいた台車をコイルスプリングを介したセンターピンで止めて出来上がりです。













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