キット組立講座

能代型鋼製運材台車



一般的な鋼製運材台車と比べても、ホイールベースが極端に短いのが特徴の能代型。もうひとつ特徴的なのが連結方法です。
 普通の運材台車は朝顔型の連結器を装備していて、その朝顔の中にリンクを差し込みピンで止めますが、能代型は朝顔でないカプラーの上にリンクが乗る形になっていて、足踏み式の解放装置で作動させるようになっています。

そんな能代型鋼製運材台車を、工作は極く簡単に、しかもディテール豊かに再現するべく模型化をしましたので、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。




1.この製品で唯一の半田付けである軸受メタルを軸受枠に半田付けしますが、その前に写真の赤い部分を斜めに削っておいて下さい。


2.ステイクポストの先端部C形になっている部分に、半分にカットしたチェーンを引っ掛けてからC部を潰して固定します(組立途中の写真ではうっかりドローバー受金具を付けたままにしてしまいましたが、ドローバーを使わないこの形では無用の長物ですから、これはカットしておいて下さい)。
 なお、出来上がったステイクポストを台車枠に填めて裏側から見て、ボスの先端が台車枠よりも僅かに出っ張るように、台車枠中央の丸い座をヤスっておいて下さい。
 台車枠、軸受枠、ステイクポストをそれぞれMWC-53 MWプライマーで下塗りした後に、MWC-02 王滝営林署DL用ブラックで塗ってから、MWC-10 フラットベースを加えたMWC-09 クリヤーで艶を整え、最後にMWC-17 ウェザリンググレーで軽く化粧をしてやります。
 軸受枠は車輪を組み込みながら1.4x2mmビスで台車枠に止めます。


3.ステイクポストを台車枠に差し込んで、裏側から円盤を極く少量の瞬間接着剤で止めて出来上がりです。
 別売の朝顔カプラー用ピンを上から差し込み、カプラーの上辺と1mmほど隙間を空けて接着します。台車同士の連結には、別売の朝顔カプラー用リンクをお使い下さい。


4.運材台車ですからやはり材木を積みたいもの。秋田営林局の場合は、規格で2m、3m、4mとあったようですが、一般的なサイズは4mだったそうです。1/87に縮小すると約46mmになりますので、公園などの落ちた枝を拾って乾燥させ、この長さにカットして載せてやりましょう。




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