キット組立講座

岩崎製小型モーターカーT(No.64〜65)

皆様お待ちかねのモーターカーの登場です。半田付けする箇所は僅か3〜4箇所という徹底した組み立て易さと、ハイディテールを融合させたその魅力を、この組立講座で堪能してください。

写真をクリックして大きいサイズで御覧ください。

第1回
1.最初に妻板にワイパーを半田付けして、1灯タイプの64号にはヘッドライトケースを半田付けします。床板にはマフラーを半田付けしますが、排気管は上方から出るように留意して、排気パイプは写真のように曲げてカットしておきます。これで半田付けはオシマイです。軸箱にオイルを差して車輪が軽く回るようにしておいたものを、床板にはめてみて、車輪が軽く回るようにUの字の部分を調整しておきます。

2.前後の椅子はテスリの部分などの歪みを修正してから、写真のように湯口を仕上げておきます。エンジンカバーのボスも削り取ってしまいます。幌の後部のネジ穴が開いている部分が水平になるようにしておきましょう。

第2回
1.塗装にかかります。まず、1灯タイプの64号は前面を緑色(マッハ模型89番・エメラルドグリーン)に、幌を橙色(同、93番・近鉄オレンジイエロー)に、2灯タイプの65号は前面をクリーム色(MWカラー・MW-02 上運営林署DL用クリーム)に、幌を薄緑色(MWカラー・MWC-01 王滝営林署DL用グリーン)に塗ります。床板と車輪押さえ板は黒に塗ります。

2.前面は外観図を参考にしながらマスキングして、64号はマッハ模型93番のオレンジイエローを、65号はMWカラー・MWC-01 王滝営林署DL用グリーンを塗ります。幌は段が付いている部分でマスキングして、64号・65号共にキャンバス色(作例では132番神戸市電上部色を使いましたが、黒に塗っても良いでしょう)を塗ります。そののちに前面の内側にMWカラー・MWC-01 王滝営林署DL用グリーンを塗ります。Hゴム窓部分には黒を差して、ワイパーは銀色に磨き出しておきます。この段階でクリアーラッカーをオーバーコートしておくと良いでしょう。

3.前後の座席とエンジンカバーはMWカラー・MWC-01 王滝営林署DL用グリーンに塗り、椅子の座と背もたれはプラカラーの暗緑色を、各種レバーは銀色に塗って先の握り部分は黒く塗っておきます。燃料タンクとバッテリーはグレーに塗りましたが、お好みでも良いでしょう。作例はバッテリーの上部を橙色に塗って変化を出しました。

4.ヘッドライトやバックライトにリムとレンズを接着して、窓ガラスも接着したら、組み立てに入ります。床板にエンジンカバー・前部座席・バッテリー燃料タンクを接着しますが、前部座席のネジ穴のニゲ穴がネジ穴に干渉しないようにしつつ、エンジンカバーは前面を目一杯後に下げた状態で1.4x2mmビスで仮止めして、そこに突き当てるような位置でセットします。他の2点は幌に後部座席を接着して、その足に干渉しないように接着します。床板の下側には車輪を入れて押さえ板で押さえて1.4x2mmビスで止めます。ライトレンズにプラカラーのクリアーを差すと、感じが良くなるでしょう。但し、後部の小さいレンズにだけはクリアーレッドを差します。

5.人形は2体入っていますが、いずれも右側に座らせるとフィットするようになっています。ナッパ服を着ているように塗装してあげて下さい。この人形を椅子に接着してから、前面を床板に1.4x2mmビスで止め、幌を同様に1.4x2mmビスで止めて出来上がりです。後を振り向いている人形を運転席に座らせると、列車の後尾にぶる下がって回送される時の雰囲気にもなるでしょう。

6.さあ、出来上がりました。無動力と割り切ったからこそ可能になった、インテリア付きの魅力は如何でしょうか?人形が乗ることによって、模型が活き活きとしてきました。さあ、どこへ連れて行ってあげましょうか?