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木曽の有蓋小型貨車（窓ありタイプ） 物置小屋のように小さな有蓋貨車。そんな貨車にもバリエーションがあって、今回模型化したのはドアーの反対側の側面に窓があるタイプです。こんな小さな貨車でも作り込めば、存在感のある立派な車輛になります。貴方の軌道にもマスコットとして如何でしょうか？ 第１回 １．まず部品をランナーから切り出したら、切断面をヤスリで仕上げておきます。妻板に内板を半田付けしますが、半田を流すのは外周だけでＯＫでしょう。  ２．２種類の側板に枠を半田付けしますが、窓の無い方はドアーレールＡを先に半田付けしてから枠を半田付けします。  ３．ドアーにドアー枠を半田付けしてからテスリを半田付けします。裏側に飛び出たテスリはツライチに仕上げておきます。これを側板に半田付けしますが、各々の右端は揃うようにしておきます。 
 ４．妻板の上部には幕板を半田付けしてから、妻板と側板とを直角に注意しながら組み合わせて半田付けします。側面から見た時に妻板の板厚が見えるように組み付けます。この時に注意することは、側板の枠が妻板の外側とツライチになるようにすること。つまり妻板から0.3ｍｍ凹んで側板がくるようにします。さらに屋根板を半田付けします。 
 ５．屋根板両端部の内側に端板を半田付けして、平ヤスリで仕上げておきます。ブレーキカバーは図面のような位置に半田付けします。床板は車体裾とツライチにはめ込んで半田付けします。 
 ６．ドアーレールＢを屋根板に半田付けしてから、ドアーハンガーを半田付けします。ドアーレールＡには支えを４ヶ所半田付けします。  第２回 １．まず、側台枠の穴に軸受を差し込み半田付けします。この軸受があるために、ロスト部品で車軸を受けるのとは格段の違いで転がりが良くなっています。  ２．２個あるうちの１個のエンドビームにブレーキテコを半田付けします。このような部品も凹穴に凸突起を差し込むようになっているので、位置決めが楽です。  ３．主台枠とエンドビームとを組み合わせて半田付けしますが、ここでも凹穴に凸突起を差し込むようになっているので、位置決めは容易です。  ４．こうして出来上がった台枠です。側台枠を組み合わせてみて、ブレーキハンドルが当たらないように曲げておきましょう。  第３回 １．さあ塗装に掛かります。今回は塗り分けが無いので気が楽ですね。写真のようにネジ穴などを利用して竹串を刺し、これを発泡スチロール板に差しておき、一本ずつ手にとって塗装作業をします。全体に艶消し黒を塗ります。軽くウェザリングすると、真っ黒で無表情だったものが、ニュアンスのある素敵なモデルに仕上がるでしょう。 
 ２．下まわりを組み立てます。主台枠と側台枠とを1.4mmビスで止めながら、車輪を組み込みます。軸受部分にはＫＤのグリーセム（別売）をまぶすと、より転がり特性が良くなるでしょう。最後にブレーキ装置をエポキシ系接着剤で接着します。  ３．窓にプラ板などを貼ってから、上まわりと下まわりとを2mmビスで止めます。この時にブレーキカバーの軸がブレーキテコの穴に入るように留意します。さあ、これで出来上がりです。実物では必要に応じて、客車列車の後尾に連結されたりしていたようですので、色々と組み合わせ方を考えるのも楽しいひとときです。 
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