Chapter.3「駅舎の製作-2」の巻

 

さて、仕上げの工程に入ります。
 この駅舎はカラー写真を見るとモスグリーンに塗られていたようなので、タミヤのフラットグリーンをシンナーで極く極く薄く溶いたものを何回も何回も染めるように塗っていきます。
 その何回もという作業なのですが、前に塗った塗料が乾かない内に塗ってしまうと塗り重ねにはなりませんので、必ず時間を置くこと、これが重要です(^_-)。

 

屋根はボール紙を芯にして、その上に印画紙を貼り付けます。印画紙というのは薄いわりにシッカリしていて、裏側を使えば僅かにザラついた感じになっているので、ボクはよく使います。
 その上に貼る印画紙にはカッターでスジ彫りをしておいたのですが、それは塗装をしたあとでないと全く目立ちません(^_-)。

 

屋根は黒いのですが、単にフラットブラックを塗ったのでは妙味がないので、ラバーブラックを塗りました。本来は戦車の転輪のタイヤに塗る色です。
 この段階で所定の大きさにカットしたエコーモデル製の波板を屋根やヒサシに貼り付けて、こちらはフラットグリーンに塗っておきます。
 ようやくここに来て楽しめる部分になりました。看板の製作です(^^♪。
 角材で四辺を囲んだボール紙の上に白い紙を貼り、そこにロットリングペンで文字を書き入れていくのですが、赤い文字だけは面相筆を使いました。

 

これにゲタを噛ませて、いつもロープ掛けなどに使っている絹糸で屋根に固定。
 ここで全体に当社のウェザリンググレーで軽く汚しておき、更に屋根はタミヤのウェザリングマスターでニュアンスを付けていきました。
 最後に窓ガラスをはめ込んで完成(*^^)v。

 

プラットホームも作っておきました。
 このようなカーブした部分のRを正確に模写するのは難しいものですが、写真のようにコピー用紙をレールの上に置き、それを指でなぞるとレールの跡が付きます。
 これをハサミで切っていけば型紙が出来る訳で、何のこっちゃない、簡単な作業です(^O^)。
 プラットホームは写真から5mmと割り出して、例によってバルサ板から製作。そのバルサに型紙を糊で止めて、切り抜けば出来上がりです。

 

ホームには縁石ならぬ縁角材が付いていますので、1.5mm角棒を2cmピッチで糸ノコで切れ目を入れていき、軽くポキポキと折ってカーブに合わせます。
 これを木工用瞬間で接着して、更に2cmのピッチごとに2本の支え棒を接着して出来上がり(^^♪。