Chapter.2「駅舎の製作-1」の巻

 

さて、これから沢山作らなければならない建物の第一歩、それを駅舎の製作から始めます(^^♪。
 日本家屋というのは必ず1間=1820mmを単位として出来上がっているので、写真を見ればおおよその大きさが分かります。
 ですから、車両の設計と違って何も巻尺を当てる必要はない訳で、簡単と云えば簡単です(^O^)。
 そこいら辺が実際に作った事のない方には理解できないようで、「ストラクチャーの製作って難しくて、キットを頼りにするしかないんです」という風になってしまうようですネ(^^ゞ。

 

写真を見ると、単純な下見板の外観ですので、エコーモデルの下見板セットを使って設計通りに切り抜いていきます。
 そして1.5mm角の桧棒を柱にして接着。但し、窓まわりの柱は1mmの角材を使います。
 建物作りにはこの1.5mmと1mmの角棒を多用しますので、東京に行ったときには時々東急ハンズで仕入れておきます。長野の田舎ではこういった物を入手するのは困難ですから。

 

あとは根気よく下見板を寸法に切っては木工ボンドで貼り付けていく、の繰り返しです(^O^)。
 最近の速乾木工ボンドというのは早く乾いて良いのですが、紙の上に少量出して爪楊枝でチョンチョンと付けていくと、じきに乾いてしまいます。
 実感としては普通の木工ボンドとの間のような物があればなあ、なんて欲張りな考えも浮かんでしまいます(^^ゞ。

 

これがひと通りの下見板を貼り付けた状態。張り出しがある部分には貼りません。
 そして四角く組み立てて行きますが、これでは強度不足なので、待合室と事務所との境目の壁を表現したものを追加しておきます。

 

 

箱状になったところで張り出した部分も作っておき、屋根を作ります。
 入り口の屋根を付けてやりますが、この屋根は現物合わせでないと正確な寸法が出ませんから、何度か試して寸法を決めます。
 この入り口の柱のように切り口を別の柱に接着する、しかも垂直になるように、という場合には、カッターで切っただけではダメで、必ず平ヤスリで切断面を仕上げておきます。
 切断にはカッターで転がすようにして切ると思うのですが、そうすると真ん中の部分にデベソのような芯が必ず残ってしまい、接着面積もですが垂直に接合する事が困難になるからです。

 

これが一応組み上がった駅舎です。更にエコーモデルの扉を使って完成。
 箱状に組んで、しかも屋根を乗せると、結構シッカリしたものなります(^^♪。