Chapter.6「草撒きの開始です」の巻

 

これで良しと確認して、フラットブラックとフラットアースを混ぜた溶液を筆で塗っていきました。
最初は色が濃すぎるように感じますが、乾燥して落ち着くと色も薄くなっていきます。
ついでに他の地面や岩肌にもこの溶液をニュアンスをつけながら塗っておきましたが、このように少しずつ違う色を塗り重ねることによって色に深みが出ます。

 

 

下草撒きです。
平面の部分は木工ボンドの水溶液を筆で塗りながら、傾斜地は原液を地面に指先で塗り付けてターフを撒いていきます。
この段階ではひたすらターフを撒いていくわけで、せいぜいどこまで撒くかという事しか考えていません(^O^)。

 

ターフの次はコースターフ。
これは所定の位置にコースターフを置いて、そこに木工ボンドの水溶液をスポイトで垂らして固着していきます。
とりあえず緑にするところは全部コースターフを撒き終えてヤレヤレです(^O^)。

 

 

下草の次は灌木の準備です。
ここいら辺になるといわゆる「もりこー流」全開ですから、ホントに毎度お馴染み、進歩のない作業に終始します(^^ゞ。
ターフを撒いた後でコースターフを撒き、さらにここにライケンを木工ボンドの原液で貼り付けていく訳で、「だったらターフもコースターフも見えなくなっちゃうじゃん」とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、ライケンの隙間から地面が見えたときに茶色のままだったら、そこにばかり目が行ってしまうでしょう。
そうならないように本物と同じように下草を撒いている訳です(^^♪。

忘れ去られたようなレイアウトグッズのライケン(水草の一種を乾かしたもの)をここで使いますが、これを使うことによって灌木らしく厚みが出て、この上にスタティックグラスやフォーリッジを乗せることによって「らしく」なります(^_-)。
そもそもこのライケン。
ボクは数多く使うものは10袋とか20袋とか、まとめて買う性格なのですが、ある時から「ライケンなんて何だかダセ〜な〜」と感じるようになり、10数袋残ったままになってしまった訳であり。
でも、ある時このライケンも使いようでは役に立つのではないか?と思ったのがこの使用方法。今回は2袋消費しました(^O^)。

 

ライケンの次はその上にスタティックグラスを振り掛ける作業です。
これによってライケン特有の海綿のようなもの(大昔はこれが茂った葉っぱのように見えたものですが、フォーリッジが出回るようになり一挙にそうは見えなくなりました)を隠す効果があります。
つまりライケンはあくまでも下駄のように高さを稼ぐ道具でしかありません。
ライケンに木工ボンドの水溶液をスポイトで垂らし、そこに指で摘まんだスタティックグラスを振り掛けていきます。
今までに「木工ボンドの水溶液」と盛んに書いてきましたが、これには僅かに中性洗剤を混ぜるのがコツです。
それによってこの水溶液の浸透が良くなり、逆に混ぜないと球になってしまい作業性が悪くなります。

 


その次はフォーリッジです。
フォーリッジはコースターフが畳イワシのように繊維状のものに付着したものですので、袋から出したらこれを広げて適当な大きさに指で千切っていきます。
因みにこの作業中にコースターフはこぼれ落ちますので、最後に回収しておき、コースターフの袋に入れて次回に再利用します。
この千切ったフォーリッジを適当に配置して、そこへ木工ボンドの水溶液をスポイトで垂らして固定します。
このフォーリッジの命はその繊維状になった感じにあり、浮いた状態でも葉っぱが茂ってるようになる点です。
これはレイアウト用品の一大発明だとボクは思っていますが、それまでは葉っぱを接着したらベタ〜っとしていたものが立体的になるのですから。
立体的と云えば、今まで「ターフ→コースターフ→ライケン→スタティックグラス→フォーリッジ」と積み重ねてきましたが、これでこんもりした灌木が完成しました(^^♪。

 

 

さて、草撒き関連の最後の仕上げ、雑草撒きです。
最近ボクのお気に入りは「マーティン・ウェルバーグ」のもので、比較的落ち着いた色調のものが多い点が気に入っています。
生な色ですとそこばかりが目立ってしまいますから。
ボクは新緑の季節が好きなので、どうしてもレイアウトなどもその季節になってしまいますが、それに合う色調のものを買い揃えてあります。
色合いの他に草の高さなども含めて色々とあり、これを適宜使い分けていく訳です。
固着方法はピンセットで千切りながら摘まんで、底の部分に木工ボンドの原液を塗って当該箇所に置くだけです。

さて、これで草木関係の作業も完了しました。
樹を作って植える作業がありますが、これは後回しにして、次は情景のキモとなる渓流の水を流す作業とします。
これは情景で唯一「動き」を表現できる場所だけに「かなり重要」なポイント。
気合いを入れていかないといけません(^^♪。