キハ3の採寸をしに行った話


尾小屋のキハ3は過去、部分的には採寸してあったのですが、いざ製品化をするとなったら、それでは不充分なので、そろそろ採寸に行かないと年末の発売に間に合わない、という事から、連日猛暑日の真夏ですが、尾小屋まで採寸をしに7月22日に出掛けてきました。
 前回訪れたのが去年のGWですから、何と14か月ぶりという頻繁さです(^^♪。
 その間には尾小屋駅構内のレイアウトも製作したので、ついでにその構内で木々を借景にして撮影もしてみよう、というのがオマケの目的でした(^_-)。




 

安曇野から尾小屋までは前回の経験からザっと5時間と読んで、出発するのは7時と決めたので、前日の内にレイアウトは車両と共にクルマの中に積んでおきました。
 このレイアウトたまたま1100mmの幅がピッタリとタイヤハウスの内側に嵌まったのにはビックリ(@_@)。


 

予定より15分遅れの7時15分に出発。まずは国道158号線を上高地の方を目指して行きますが、日曜日とはいえ流石にこの時間だと道も空いています(*^^)v。
 上高地への入り口をかすめて、安房トンネルで北アルプスの下を一気に潜り抜けます。


 

岐阜県に入ったら高山から高速に乗って富山県の砺波へ。そこからは北陸道で小松まで一気につっ走ります(^_-)-☆。
 尾小屋鉄道が動いていた大学時代は、東京・羽田から小松空港まで飛んで行き、空港から小松まではタクシーで通ったものでしたが、その当時クルマを持っていれば、もっと効率的に撮影ができたのになあ、と思います。
 小松の街中に入ると「↑尾小屋」の標識が出てくるようになり、嫌が応にも雰囲気が盛り上がります(^O^)。


 

途中、観音下の採石場の脇を通ったので撮影しておいたのですが、帰宅後に当時の写真と見比べて、自然の回復力の凄さに驚きました!
 こんなに岩肌が露出している部分にも木って生えるんですね!(^^)!
「煙とバカは上に上りたがる」の諺通りに、当時はこの採石場の上から撮影してやろう!と、この裏手のブッシュを掻き分けて登り、崖の上に三脚を立ててこんな写真を撮ったものでしたが、今ではとてもとてもそんな気力はありません(^^ゞ。


 

事務所を出発してから4時間半で尾小屋に到着(*^^)v。途中、トイレと小休止を入れての時間ですから、ほぼ読みは正確でした。
 保存会の方々の御尽力によって、このように綺麗な状態で保存、しかも動態保存されているのですから、ホントに頭が下がります。
 まずは撮影と採寸の許可を頂くために鉱山資料館へ御挨拶に。


 

事前の情報で、軽便モジュール倶楽部の有志の方々が、一週間前に新小松駅のレイアウトを寄贈されたと聞いていたので、まずはその確認を。
 尾小屋鉄道のコーナーに、なかなか素晴らしいケースを新調して貰って、実に見栄え良く展示されていたのには驚きました。
 脇には金平の駅名標が保存されているのだから、金平のレイアウトも欲しいところですね(^O^)。


 

ここの館長さんは四ツ目さんという方で、クルマに積んであるレイアウトと車両を御覧になり、その精巧さに驚かれ、盛んに資料館に飾る事が出来たら、とラブコール(^^♪。
 ウチの会社もこのように取材させて貰って製品化が出来るのですから、何らかの形で恩返しが出来たら、という気持ちですとお伝えしておきました(^_-)。
 日向に居るとジリジリと暑いので、ハフのデッキに腰掛けて、小松のコンビニで買ってきたサンドウィッチで軽くランチ(^_-)-☆。まずは腹ごしらえです。




最初は様々な角度から撮影をして、それから巻尺での採寸作業です。
 車体コーナーにある屋根上へのステップは四隅にあると今まで思い込んでいたのですが、非動力台車側の片方(つまり一か所。上の写真の乗務員ドアーの前に見えていますね)にしかないという事に気づきました。
 窓枠の大きさにしてもまちまちですよネ(^^ゞ。現役当時の写真を見ても統一感がないので、レストアするにあたって作り直した訳ではなさそうです。


 

撮影と採寸ではいつも1両2時間掛かるのですが、今回もやはり2時間チョット掛かりました。
 しかし、構造的にも判らなかった部分が、現物を見る事によって理解できましたので、やはり遠路はるばる行った甲斐がありました(^_-)-☆。
 尾小屋のレイアウトを制作している頃から、Facebookにコメントを書き込んで下さっていた金沢のYさんが、ボクに会いに来て下さったので、ハフのデッキで記念撮影も(^_-)。


 

一応これで本来の目的が達成されたので、館長さんに御挨拶をしに行ってから旧尾小屋駅構内へ。
 この裏手の坂道から数多のレールファンの方々が撮影されたと思いますが、かく云うボクもここに立つと感慨深いものがあります。
 2つの機関庫も雑草の中に埋もれつつあり、気を付けないと残されているレールにつまづきます。


 

最初は持参した机にレイアウトを乗せてみたのですが、あまりにも雑草の背が高いため、クルマを移動して屋根の上に乗せて撮影(^O^)。
 3時過ぎの斜光が良い感じになってくれました(^_-)。


 

往復で9時間。520kmの距離でしたが、途中、夕食を摂ったり30分仮眠したりして8時半に帰宅。
 豊富な写真と詳細に採寸してきたメモを元に、早速設計を開始し始めました。
 入魂の製品化に御期待ください\(^O^)/。