10月13日 会津下館モジュール製作日誌


 さあ、いよいよ完成が近づいてきました。2日の夕食後から始めた工作は中抜けもあって、実質10日も掛かってしまいましたが、当初の目的である「参加される皆さんの運転に支障の無い程度には仕上げよう」という目的は達せられたようでホッ。第二期工事として、長瀬産業組合のあたりが続きますが、ひとまずこれでお披露目にしましょうか。何せまだ祭り記念製品の袋詰めなんかが残っているんですから。

 


 完全に乾いた川に、木工ボンドを筆で薄く塗っていきます。速乾ボンドなので、素早くしないと固まってしまいます。あまり難しいことは考えずに(性格かな?)適当に波立たせるようにしていきます。最初の写真は木工ボンドを塗る前。2枚目は塗った直後。3枚目はボンドが乾燥した状態を、さざ波が見易いような光線状態で見たものです。普通に見れば、ちゃんと底まで見えますヨ。

 


 やはり木が無いと寂しいので、オランダフラワーを利用して作ってみました。枝ぶりの良さそうなモノを選んで(そうでないモノが段々と溜まってきてしまいました)、薄く溶いた木工ボンドに入浴。その後にウッドランドのターフを振りかけていきます。そう、季節について今まで書きませんでしたね。10月上旬のイメージで仕上げてみました。つまり、稲刈りも終わって農家の方々が一番やれやれとなる時期。地域にもよりますが、この時期はまだ木々も色付いておらず、かといって完全に緑でもない。柿の木はまだ緑色のままで、実だけがオレンジ色に色付いている、そんな感じです。何の気なしに田圃の脇に木を植えようと思ったのですが、待てヨ。ウチの周りを見回してみても、そんな光景は見たことがない。そうです、日陰になった部分の稲は育ちが悪いから、農家は切ってしまうんですね。

 

 さて、その田圃です。左の写真はウチの近くの田圃で、昨日撮ったもの。こんな感じにしてみたかったんです。刈り取った稲は乾燥機か「はざ掛け」で自然乾燥されます。刈り取る際にはどうしてもワラが散らばるようで、田植えをした時のように綺麗ではありません。地面はワラの千切れたモノで茶色になります。刈り取ったあとの数日間は、稲もまだ生きているので緑色をしているのですが、それも自然と茶色に枯れていきます。僕が再現したかったのは、この刈り取った直後の感じ。ウッドランドのフィールドグラスを適当に左手で摘み、右手にハサミでカット。そこに木工ボンドを付けて、今度はピンセットに持ち替えて植えていきます。地面に接着したら、またハサミでカットして出来上がり。これを延々と繰り返していきます。やれやれ。たったこれだけの広さなのに、2時間半も掛かってしまいました。消耗だなア。出来上がったものは列も乱れてしまって、隣の平川さんのお爺ちゃんには見せられないナ。「もりチャン(彼はボクのことを愛着を込めて、こう呼んでくれます。何せ穂高町で電話帳に載っている森川ってウチしか居ないんですからね)、こりゃ駄目だ。ちょっと貸してみろや」となるでしょうから。
 台枠も倶楽部指定の茶色に塗ったし、とにもかくにも一応これで出来上がり!!本当はもっと、フィールドグラスで雑草を植え込みたいんですけどネ。まあ、時間切れということで。
 皆さんアマチュアの方々は、満足のいくまで充分時間を使って仕上げることが出来ますが、プロの場合は「それそこ」の仕上げで時間内に仕上げるのが常。締め切りがあるからこそ出来るのです。さあ、記念の撮影は明日明るくなってからのお楽しみにしましょうか。今晩、この秋初めてストーブを炊きました。秋も深まってきました。