Live in NUMAJIRI Part.1 '07.04.21


廃止された鉄道の地元で公開運転会を開くということは、まずは地元の方々に喜んで頂き、おまけに「実際にはこうなっていた」などの情報を頂く、その醍醐味に尽きます。木曽モジュール倶楽部の「王滝公開運転会」でもそうだったのですが、実際に軽便に乗り、通い、そして携わった方々の声をいうものほど貴重なものはありません。ましてや、廃止されてから年月が経ってしまうと、記憶にある方々も段々と少なくなってしまい、白い帳の向こうに隠れてしまいがちなのですから。
 今回の沼尻公開運転会は、軽便モジュール倶楽部にとって初の「地元開催」だったため、メンバーもかなりの力の入れようで、沼尻構内のモジュールは特別にプロジェクトチームを組み、妥協のない作品に仕上がっていました。そんなご自慢のモジュールを携えての地元興行を、ルポ風に追ってみたいと思います。




 

集合場所は川桁駅前に12時。前回の視察会の経験から勘案して、穂高7時発。途中の休憩を含めて5時間と読みました。長野道〜北陸道〜磐越道経由で、距離はちょうど400kmです。
 今回も倶楽部会員の矢島さんと一緒なので、運転は交代で。交代要員が居ると気分的にかなり楽になります。長野県内はまずまずの天気だったのですが、妙高高原を越えて日本海側に入ったところ、どんよりと曇り空。大丈夫かなあ・・・。


 

川桁駅前にジャスト12時!凄い読みです。渋滞が無いということは、時間が正確に読めて素晴らしいことですね!他のメンバーは三々五々駅前を探検していました。駅前の沼尻鉄道のモニュメントの前でまずは記念撮影を。

 

運転会の会場は「猪苗代町東部地区ふれあいセンター」。むかし保育所だったところだそうで、観音寺川沿いにあります。そう、今回の運転会は、観音寺川の桜祭りとタイアップしたもの。ところが4月に入ってから寒気が戻ってきてしまったので、桜の開花が予想よりも遅れているそうな。まだまだ蕾状態でした。

 

集合が12時だったので、まずは腹ごしらえをしてから搬入、と考えるのが順当なのでしょうが、メンバーのテンションは上がってしまっているので、いきなり搬入&設置に移ってしまいました。あー、SAでお団子を食べといて良かった(^^ゞ。

 

こういった作業というのは場数を踏んでくると慣れたもので、誰かが指揮をとらなくてもメンバーの動きは的確です。あらかじめ立てておいた接続プランに従って机を並べ、そこにモジュールを置いていく。さらに脚のアジャスターでレール面を揃えて通電テスト。もう慣れたものです。

 

 

残念ながら桜はまだだったので、kondouraさんは控え室でせっせと桜の木を製作中(^^ゞ。低発泡ウレタンに赤のリキテックスを少し垂らして、あとはカッターでひたすら切り刻むんですが、切っていくうちに塗料が薄まってきて、ほど良いピンクに染まるんです。枝は近所で拾ってきたもの。まさにMade in Numajiriの桜です。

 

会場の方はほぼセッティングが完了。直径15cmほどのパイクを持参は植原さん。ショーティーにしたガソをクルクル走らせていました。

 

沼尻鉄道の制服なども展示。こういった品も今となっては貴重です。ナツメロの「高原列車」は何と沼尻鉄道をイメージされたものとか。作詞された方が仰ったそうです。会場内でも、この曲が流されていました(^^ゞ。

 

夕方まで掛かってセッティングを終えてからは、温泉に入ってメンバーの勤務する会社の保養施設が近くにあったので、そこで楽しい楽しい宴会です(^_^;)。