第14回軽便鉄道模型祭


今年も恒例の軽便祭が9月30日に開催されました。
 目黒の会場から人形町の会場に引っ越して数年が経ち、皆さん会場の雰囲気にもだいぶ慣れてきたようです。
 アマチュアの団体によるこのお祭りは、今や国内のナローゲージャーにとって唯一かつ最大の祭典にまで育ち、これを楽しみに飛行機や新幹線に乗って遠方から来られる方も少なくはありません。
 そんな「軽便祭」。残念ながら来られなかった方も、遊びに来られた方の想い出としても、どうぞ御覧ください。
 プロの作品ではない、皆さんと同じアマチュアの方々が作った模型の世界はホントに素晴らしいですヨ(^_-)-☆。



9月29日

 

去年からはステーションワゴンで運ぶようになり、1500長のレイアウトを3本並べて運べたのですが、今回は「尾小屋」のレイアウトが幅広だったもので、やむなく1本は助手席に積む事になりました。
 毎回どのレイアウトを持って行くかは悩むのですが、どうしても車両をいっぱい載せられるものになってしまいます(^^ゞ。

 

 

さて搬入当日。松本の矢島クンと9時に長野道のみどり湖PAで待ち合わせ。
 12時〜13時の間に会場に搬入するよう決められているので、逆算しての時間設定なのですが、都内にはいってからは渋滞にはまってしまいました。
 台風24号が日本列島を串刺しにしながら北上をしているとあって雨になってしまいましたが、イベント当日の天気も気になるところです。
 家を出る時にはヒーターを入れていたのに、甲府辺りで通風に切り替え、都内に入ってからは蒸し暑くてエアコンを入れるようになりました(^O^)。

 

控室に荷物を置かせて貰って、とりあえずはヤレヤレ(^^♪。
 今年は矢島クンと同じ大塚のホテルに泊まることにしたので、チェックインをしてから一緒にチョット遅いランチ(^_-)。
 いくら物流が発達したとはいえ、信州で食べるお寿司は鮮度が落ちるので、我々は迷わずお寿司屋さんへGO(*^^)v。

 

 

ボクはちょうど「黒岩保美」展が新橋で開催されていたので、これを見に行きました。
 黒岩さんとはボクが「プレス・アイゼンバーン」に勤めていた頃に御一緒させて頂き、文字や写真のレイアウトのコツなどをアドバイス頂いていました。
 旧国鉄時代の黒岩さんは、同社の数少ないデザイナーでおられ、それまでは茶色一色だった車両をカラフルなものに衣替えさせた立役者です。
 あと、有名なヘッドマークの数々や、グリーン車のマークのデザインなど、数え上げればキリがないほど、氏によって後世に残されました。
 お元気だった頃の写真を見ていたら、目頭が熱くなってしまい、心の中で「その節はお世話になりました」と呟いていました。



9月30日

 

さあ、イベント当日です。スタッフは9時に会場入りする事になっているのですが、熱心なお客様は7時から並ばれたとか!
 訊けばウチの特価セールをお目当てだったそうで、7時にはまだ寝ていたボクは申し訳ないような気分(^O^)。
 毎回11時オープンで18時クローズなのですが、台風が接近しているため17時で閉める事が知らされました。

 

ここ数年、会場のお手伝いは山下クン。山下クンは阿亮鉄道模型社という模型店を経営しておられる方で、なかなか素晴らしいモデラーでもあります(^^♪。
 たまたま14年前に開催したモデルワーゲン祭り 2004の時に作ったポロシャツが1枚残っていたので、彼はそれを着て御満悦(^_-)-☆。

 

各出展者のブースは1800長のテーブルを何枚か、で申し込むのですが、当社は4枚分を申し込みました。蓋を開けてみたら一番多かったです(^O^)。
 ではざっと御説明していきましょう。
 向かって一番左のテーブルには塗料やカプラー、アルプスモデルのインレタなどを展示販売。ここから次のテーブルまでは様々な在庫キットを展示販売しました。箱に入ったものは在庫の完成品です。

 

ほんの僅かな時間差で新製品「頸城のDC92」の見本が間に合わなかったので、比較的最近に発売された車両をターンテーブルに乗せて展示をしました。
 創業時に作った大きなステンレス製のワーゲンプレートも、色が入った凹部分のハゲが少しずつ出てきましたが、まあ、これも年輪だと思ってタッチアップはしていません(^^♪。
 その隣りは簡易軌道のレイアウト。釧路市立博物館から頂いたバッジがいくつか記念に貼られています(#^^#)。

 

 

その簡易軌道のレイアウトを様々な角度から撮ってみました(^_-)。
「歌登のマイクロレールバス」の見本は間に合わなかったので、旧製品を展示。でも、そこからお客さまと会話が生まれ、どこがどう違うのかについて話が弾みました(^^♪。

 

その隣りは木曽森林田島停車場のレイアウト。このレイアウトは展示する側として使い勝手が良くて、機関車が一杯いても不自然でないし、ヤード側には列車を並べられるし、ということで毎回持って行っています(*^^)v。


今までずっと留守番役だった「酒井製3.5tGL」は10年ぶりに再生産をするという事で、持って行きましたが、新しく当社のファンになられたお客様方は、その小ささに驚かれていました。
 余談ですが、酒井製の機関車はボンネットが長いのが特徴ですが、ここに写っている「全閉」を見ると、余計その長さが強調されますネ(^_-)-☆。

 

 

今回、本邦初公開の尾小屋のレイアウト。御来場の皆さんは盛んに思い思いの角度から写真を撮っておられました。
 特筆する事として、今回は車両の脇に置いていた製品名と価格を記したタグを置かなくしたこと。
 恐らく写真を撮られる方にとっては邪魔な存在だったでしょうし、立場を逆に考えても、ボクもそう思うから(^O^)。
 それのフォローは会場でお配りするリーフレットで代行可能じゃないかな?と思ってやめました。

 

木曽モジュール倶楽部のレイアウトはどれも素晴らしい出来栄えで、いつも唸らされてしまいますが、車両の走行整備もバッチリですので、見ていて「イイな〜!」と思ってしまいます\(^O^)/。
 そんな動画を運材列車集材機運搬列車の2本立てで御用意しましたので、どうぞお楽しみください(^^♪。
 メンバーの方も仰っていましたが、やはり「可動式動輪」の効果は抜群で、集電効果と牽引効果にその良さが出ている、とのことでした。

 

この2枚のレイアウトは畑中さんが作られた林鉄ものと鉱山もの。
 林鉄ものの方は巨岩を多数配した沢にティンバートレッスルを渡した大胆な発想のもので、流石ベテランらしい味が出ていました。
 そのような情景に、急カーブでの摩擦軽減を目的として屋根上に乗せた水&砂タンクが印象的な「杉沢の協三製4.8tDL」がよく似合っていました!(^^)!

 

軽便モジュール倶楽部の展示は電鉄もの。
 電鉄ものとはいえ、架線柱と車両を除けば「旧き佳き時代の軽便風景」な訳で、どれもが手慣れた工作で素晴らしい作品ばかりでした。
 TMSのレイアウトコンペで入賞者が多数いらっしゃるのも頷けます(^_-)。

今年は台風の影響で、関西や九州からのお客様は控えられたようですが、ウチのお得意様で札幌にお住まいの方が遠路遥々お越し下さいました。
 きっと軽便祭の熱気を肌で感じて帰られたことと思いますが、次回はぜひ皆さんんも足を運んでみて下さい。楽しいですよ〜!

PS:当日会場で配布した予定品のチラシは、200枚増し刷りしましたので、無くなるまで納品時に送らせて頂きます。