Chapter.10「地面の仕上げと渓流の流し込み」の巻

 

石膏が完全に固まったところで、塗装をしていきます。塗料は例によってXF-52 ダークアースを極く薄く溶いたものです。
 とにかく石膏の塗装は見る見る塗料が吸い込まれていきますので、タップリ用意しておく必要があります。

 

ここからは車両限界というよりも色の具合を見るために、立山砂防のDLと同じ色の機関車を置いてみて、色のバランスを見ながら塗装をしていきました。

 

前回の「尾小屋のレイアウト」制作の時に初めて使ってみて具合が良かった「タミヤのテクスチャーペイント」を今回も使ってみました。
 もともと石膏で「粗」な感じに仕上げておいた地面ですから、さほど必要はないのですが、全体に塗るのではなく、部分部分に塗ってニュアンスを変えてみる意味合いでの使用です。

 

段々と地面らしくなってきました(^^♪。
 以前書き忘れたのですが、ここ立山砂防軌道は折り重なるスイッチバックで有名ですが、保線作業などの便を考えて、人間もスイッチバックするのではなく、短絡する階段が設けられています。
 これもひとつの特徴ですので、バルサを1.5mm角にしたもので階段を作って接着しておきました。
 バルサですと朽ちた感じにするのも楽ですし、桧の角材よりも実感的です(^_-)。

 

これで総ての地面が完成です(*^^)v。何やら生物の存在しない月面のようですネ(^O^)。

 

さてさて、ここからはこのレイアウトのひとつのハイライトである滝〜渓流の仕上げに掛かります。
 水の素材はボクの定番「デブコンET」です。主剤と硬化剤とを正確に曲げ合わせ、そこに数滴のインクを垂らしていきますが、混ぜている時には色が無いように感じても、流し込んで硬化が始まると何故か色が濃くなっていきますので要注意。
 あれ?色が着いてるのかな?という程度にしておいた方が無難です。

 

よくかき混ぜていよいよ流し込みです。このデブコンが固まるには室温によってかなり時間差があり、今は冬場なので数日は掛かると踏んでいたのですが、何故か1昼夜で触っても大丈夫なぐらいにまで硬化し、2日でコチコチになりました。

 

例によって水がザワザワしている感じや滝の水煙は、熱帯魚水槽用のフィルターを千切ってデブコンに押し込んだり引っ張ったりして表現しました。
 しかし、調子に乗り過ぎてしまい、何やら台風一過の雰囲気になってしまったのは計算外(^O^)。
 まあ、元気が良くて良いとしましょう(^^♪。