Chapter.4「バラストを撒いて地面を仕上げます」の巻

 

バラストはいつもと同じKATO製(つまりNゲージ用)で淡黄色細目という品です。粒の大きさはベストです(^_-)-☆。これをスプーンで撒いていきます。
 そして筆で枕木の上にバラストが乗らないように掃いていきます。ただ、後で接着剤を流した時に多少はまた乗ってしまいますが、その時は仕方ないですから根気よく取り除いていきます。

 

中性洗剤を僅かに垂らした水を水吹きでそっと撒きます。
 その後、これまた中性洗剤を垂らした木工ボンドの水溶液(お湯で溶くと良いです)をスポイトで垂らしていきます。
 いずれも中性洗剤を混ぜる理由は、界面活性剤の効果で浸透が良くなるからです。

 

 

上の写真が接着し終えたところですが、御覧のとおりバラストが枕木の上やレール側面に着いてしまっていますので、乾燥したらマイナスドライバーなどで取り除いていきます。
 そうするとどうしても塗装が剥げてしまいますので、タッチアップしておきます。

 

バラストの乾燥時間を使って他の作業も並行してやります。
 田圃のあぜ道や目止めの角材部には木工ボンドを流しておき、「水」を流し込んだ時に不用意に流れ出さないようにしておきます。
 また、Nゲージ用の石垣板も部分的に活用してみるのも良いでしょう。

 

バラスト撒き以上に神経を使うのがプラスター撒きではないでしょうか?しかし、これも慣れてしまえば特に難しい訳でもなく、チャレンジしてみる価値はあると思います。
 最近では石膏ではなく、各種のプラスターも販売されているようですが、ボクはいつもホームセンターで買う吉野石膏の石膏を水で溶いて使っています。溶く容器は40年来愛用しているゴム製のもので、使用後の水洗も楽です。
 プラスターを流し込んだら、半乾きの状態の時に茶こしを使って石膏を撒いていきます。これをする事によって「粗な感じの土」になり、逆にこれをしないと「奇妙にツルツルした地面」になってしまいます。

 

これがプラスター作業が終わったところです。ホームの端などある程度のボリュームが欲しい部分は、ティシューを千切ったものを石膏に浸したものを使います。
 どうしても線路の部分にもプラスターは流れてしまいますので、乾燥後に歯ブラシなどで取り除いていきます。
 そして一回目の着色。これはシンナーで極く薄く溶いた「フラットアース」を使います。

 

 

田圃の底も着色しておきます。
 ここまできて、機関庫の脇の空き地に畑が欲しくなったので、バルサで盛り土を作ってやり、もう一度プラスター作業をしました(^-^;;。
 そして二回目の着色。シンナーで極く薄く溶いたアクリルの「フラットブラック」を使ってニュアンスを付けていきます。

 

これが二回目の着色を終えた状態。上の写真と比べると大分「らしく」なってきましたネ(^v^)。
 土の色というのは地方によっても違うし(関東ローム層を見て育った方々は茶色っぽく、シラス台地を見て育った九州の方々は白っぽく)、耕されている土と、道路などの土とも色が違います。
 ですから「これが一番」という事はないのですが、こういった部分に個性が出るのではないでしょうか?
 そして三回目の着色。今度はシンナーで極く薄く溶いたエナメルの「フラットブラック」を使って更にニュアンスを付けていきます。

 

上の写真と比べると更にニュアンスに富んだ地面になっている事がお判りだと思います。
 同様に田圃の部分も二回目の着色をしておきます。この作業もそうですが、一番注意することは「テキトーに」やるということ(^O^)。
 ムラにならないように丁寧にすると却って不自然な感じになってしまいますから(^^♪。