Chapter.1「まずは、どんな配置にするかを考えます」の巻


またこのイラストが登場しましたが、今回特に注意したのが線路配置と建物の位置関係でした。

皆さんもよくお判りだと思いますが、このレイアウトはあくまでも商品撮影用のお立ち台ですから、運転本意ではありません。
 となると自ずと線路配置にも違いが出てくる訳でして、今までの撮影した経験から、こうした方が実感的、ああした方がイイ雰囲気になる、というのが掴めていますが、今までどうしても固定概念にとらわれて、台枠に対してレールを斜めに置くクセが付いてしまっていました(^-^;;。
 それはレイアウト全体を俯瞰したときに、台枠と並行にレールを敷いてしまうと、何となくダサイからです(^O^)。
 逆に云えば、撮影用ではないレイアウトを作られる皆さんの場合は、絶対に川の字にレールを敷かない方がカッコ良く見えます(例えレールが1本だとしても)ので覚えておいて下さい(^_-)。

では、何故斜めにレールを配置すると不都合が生じるのか、という話ですが、台枠に対してレールを斜めに敷くと、どうしても撮影しやすい角度、こう見るとカッコ良く見えるアングル、というのが限定されがちだからです。
 これは「いつも同じような写真だなあ」という結果に繋がり、今回のような目的に対しては失格。

でも築堤の上を走る列車のように、障害物が全くないような条件は逆にウソっぽくなってしまい、模型撮影としては物足りないものになってしまいます。
 そこのサジ加減が一番難しい部分でして・・・。

以前、ボクが「とれいん」の編集部に在籍していた頃に、学んだ事があります。
 それは「実車を撮影する時に、逆光でイヤな光線だなあ、あの手前の建物が無ければもっとスッキリと写せるのになあ」といった事を、模型撮影においては逆手にとる、と云う事でした。
 つまり「逆光にして撮影すれば実物らしく見えるし、手前の建物を大きく配置したアングルにすればモノホンらしく見える」という事です。

ですから、今回のレイアウトでもポプラ並木越しに列車が写せるようにもしましたし、大きな駅舎や味っぽい郵便局も手前に配置して「障害物」としてみました(^^♪。
 本来の新黒井駅は国鉄との連絡駅でしたから、イラスト上で駅舎の下側には国鉄の線路が配置されていました。
 これをレイアウト上に配置しようかどうしようか大いに悩みましたが、頸城の車両の撮影台ですから視点が散漫になると判断し敷きませんでした。
 これも目的を絞った用途の為の措置です(^v^)。
 なお、開業記念に植えられた桜の大木は是非とも満開であって欲しいので、季節は春爛漫の時期としました(^^♪。

さて、能書きはこれぐらいにして、製作記を始めましょうか(^_-)。