「木曽を視察するーPart2」の巻


「第二回目の視察会」の続きです。二日目は恒例の赤沢から始まって、初めて訪問する瀬戸川線・三殿営林署柿其森林鉄道の跡地へと回ってみました。果たしてどうなることやら。


5月11日の巻

 
 
9時半から赤沢の「森林鉄道」運転を開始。その前にBLWを86号機が引き出すことが判っていたので、まずはそれを目指して宿を出発しました。やはりエンジン始動時のバリバリいう音なんかはイイですね。メンバーが撮影した動画がここここにUPしてありますので、是非御覧ください。もと林鉄の運転手さんだった係の方々が、色々と昔話を聞かせて下さり、親切にボンネットを全開にして下さったり、感謝感激。改めて御礼を申し上げます。しかし、メンバーの方々はBLWには目もくれませんでしたネ。

 
 
始発に乗って丸山渡へ到着。そこから遊歩道で上松のNo.17を見に行きます。その道すがら、レイアウトに使えそうな情景をメモして行きます。No.17を前に記念撮影。ホッタラカシ状態のこの客車の色は、完全に退色して乾いたお汁粉のような感じになっていました。

 
赤沢から移動途中、小川線小中尾付近で。石積の大きさは600x300mmでした。
これってモジュールの大きさじゃない、と言って大いに盛り上がりました。

 
 
この日のメインイベント、瀬戸川線跡探訪です。この線はあまり知られていなくって、発表も何故かされていないので、半信半疑でしたが、まあ行ってみようということに。ところがクルマで入っていくとじきにこの光景が。何やらミステリーゾーンの入り口のようでした。

 
 
いくつものカーブを曲がって行くと、今度はB客が。待て!!立ち止まれ!!の声が誰からともなく掛かり、皆で遠くから撮影。恐る恐る近づいてみると、王滝のNo.18でした。そうか、ここに居たのか!と蜜澤小隊長。すっかり退色していましたが、窓桟の内側などはまさに長電ファーストレッドそのものでした。

 
更に進むと今度はまた有蓋小型貨車の出現。
こうなったらもう、次はDLの出現しか無いでしょうの冗談も。

 
 
集材に使ったワイヤーロープの木製・鋼製リールも転がっていました。そこに立って左右の山肌を見ると、綺麗に集材した跡が残っていました。

 
更に進んで行くと木立が急に開け、土場だったところに到着。

 
 
この瀬戸川線跡にはいくつもの木橋が残っていました。そのひとつひとつを発見するごとに、メンバーは歓声を上げ溜息を漏らしたのでした。このようなくたびれた感じも、模型化してみたいものですネ。

 
 
今回最後の訪問地は三殿営林署柿其森林鉄道の跡地です。事前に山下さんから機関庫がそのまま残っていますよ、との情報を得ていたので、小雨が降り出す中、国道19号線を南下。小高い山の中腹から眺めると、まさに西さんの本に載っている写真そのものの光景が。ちょうど当直だった森林組合の若者が、我々の質問に色々と答えて下さいました。感謝。

 
機関庫はロコが2輌入れる位の大きさで、ピットも健在でした。
構内のはずれには橋脚がまだそのまま残っていました。

以上が今回のレポートですが、訪れる度に新しい発見に満ちている木曽谷の旅。メンバーの誰もが寝不足の眼をこすりながら、満面の笑みを浮かべていたのが印象的でした。
 さあ、今度は今回得た雰囲気をどうやって模型の世界に再現するか、ですね。宿題は重いです。