「木曽を視察するーPart2」の巻


3月15〜16日に続いて5月10〜11日に「第二回目の視察会」が催されました。当日は前回とは打って変わって五月晴れの好天気で、新緑が眩しい木曽山中の散策を楽しみました。そんな視察会のレポートです。


5月10日の巻

今回の目的のひとつが、ウグイ川線黒渕までの軽いハイキングでした。ここは以前僕と蜜澤小隊長(今回道案内の役目を与えられたので、平隊員から昇格)が訪問したことがあるので大体勝手が判っており、参加者には長靴持参の指示が出ていました。

 
氷ケ瀬貯木場から林道に入って行きます。この冬は雪が多かったせいか、水量が予想以上に多く、浅瀬を探して長靴を履いたにも係らず全員撃沈。見事に長靴の中はチャプチャプになってしまいました。川上に向かって歩かないと流されそうで、チョット怖かったです。

 
 
しかし、対岸に渡ったあと長靴を脱ぎ捨て、スニーカーに履き替えて線路あとを歩き出すと、足取りも軽くなります。トンネルを抜けると新しい世界が展開していました。いくつも残っている橋梁では採寸したり写真を撮ったり、皆さん大忙しでした。

 
 
途中、こんなディテールもレイアウト製作の参考資料になります。

 
 
いよいよ黒渕に到着です。地下一階建ての宿泊所は荒廃していましたが現存。構内は案外狭い感じですが、木が生い茂っているからそう感じるのでしょうか。

 
 
宿泊所の裏側。こちら側は全く写真で発表されていないので、模型で作るには実際に行って見ないとダメでした。表側は詰所然としているのに、裏側はいかにも「宿」といった感じです。小俣線への橋は線路も残っています。古い橋脚(手前)と新しい橋脚が共に残っています。ひとしきり撮影をしたあとは「物干し小屋」の基礎跡で楽しい昼食。湧き水を携帯燃料で沸かして食べる、カップラーメンやコーヒーはミネラルたっぷりで美味。

 
左は構内に残る油小屋、右は関電宿舎跡です。宿舎跡はひと押しすれば倒れてしまいそうな感じ。

 
 
氷ケ瀬まで戻ったあとは、すぐ近くの滝越へ。好ましいスタイルの建物2題。左は構内に残る倉庫、右は小さな詰所です。木曽ではまず瓦は使いません。

 
公民館の物置として使われている小型有蓋貨車。柴草さんは持参の「やまばとDL」を記念撮影。

 
帰りには桟温泉で一日の疲れを癒して、夜は皆さん持参の模型で小運転会。近藤さんが持参した当社の運材台車20両を使って、牽引力テスト。ボギーDLは勿論のこと、ホイットコムや5tDLも問題なくOKでした。