〜驚愕の42段スイッチバック〜 青森恒憲 著 当社が「立山砂防シリーズ」を展開するにあたり、特別監修をお願いしたのが青森恒憲氏でした。 氏は学生時代から幾度となく立山砂防軌道を訪問され、数々の素晴らしい写真は「月刊レイルマガジン」創刊号からの連載記事「THEトロッコ」に次々と掲載され、その名はナローファンのみならず鉄道ファンに広く知られる存在となりました。 その青森氏が還暦を過ぎ、「若き日に燃やした情熱を紙媒体として残してみたら?」という当社の問いかけに応じて頂けたのが本書です。 氏の卓越したカメラアイは一般的な鉄道書のイメージを遥かに超え、「写真集」と云っても過言ではないような素晴らしさです。 とともに、資料的な写真をなおざりにしている訳ではなく、今となっては貴重な数多くのカットも収録されております。 モデルワーゲンが自信を持って皆様にお勧めする「立山砂防軌道〜驚愕の42段スイッチバック〜」。 収録写真は全330カットもありますので、とてもここですべてはお伝え出来ませんが、その片鱗だけでも毎週水曜日の更新で少しずつ御紹介していこうと考えております。 どうぞ、発行をお楽しみにお待ちください! Scene 1 ある時は岩に寄り添い、ある時は岩を削り、大自然に従うように敷設された軌道 この軌道の魅力は最大42段にも及ぶスイッチバックだ そこには作業員たちの生活があり、 心温まる交流もあった 冬になると豪雪に備え、多くの橋梁を撤去して冬眠する軌道、それが立山砂防軌道だ Scene 2 軌道の重要な役割のひとつは作業員輸送だ 基本的には人車を使用するが、場合によっては無蓋車を利用した 牽かれる車両の数は最大3両。これはスイッチバックの有効線長によるもの ときにはこのような混合編成となる場合もあった いくつものトンネルを潜り 滝を避けるように作られたトンネルまであった、それが立山砂防軌道だ Scene 3 長い冬からの目覚めとともに軌道は動き出す 若葉は萌え、霧に包まれた谷は雪解け水を流す 作業員たちもそれぞれの職場に戻り また総てが動き出す Scene 4 春の到来と共に動き出した軌道 車両たちの活動も一段と活発になり 作業員たちの動きにも力が漲る 屋根に雪帽子を載せたままの車両も走り出し あまたあるスイッチバックには車両が溢れだす そんな軌道の春、作業は本格化し始める Scene 5 立山砂防軌道、初夏 今日も連絡所のオバサンを乗せた無蓋車が現場へ向かう 幾重にも折り重なったスイッチバックを一段一段と折り返しながら 工作機械を運ぶ姿は「体験乗車」とは全く違う本来の姿 時には落石にも遭う軌道は大自然との戦いだ そして東側の岩肌に陰りが見える頃、一日の作業も終える Scene 6 立山砂防軌道の夏は短い 照りつける日差しは強くても 標高の高さから、さほどに暑さは感じない 今日もスイッチバックを繰り返し登ってきた列車 車窓からは冷気すら感じる滝を眺めながら、盛夏 Scene 7 初秋。辺りは次第に色付き始め、立山砂防軌道の夏の終わりを告げる 時折差す日差しも柔らかさをましてゆき 乾いた空気も次第に潤いを取り戻す 今シーズンの作業もそろそろ先が見えてきて、落日の時刻も次第に早まっていく Scene 8 錦秋、立山砂防軌道 夏には涼しさを感じた砂防ダムの水しぶきも冷気を感じるようになり 軌道を渡る風にも一段と寒さを感じるようになる 深い谷も色合いを濃くしてゆき、今シーズンの終わりを告げる日も近い Scene 9 谷あいに霧が立ち込め始めると、いよいよ今シーズンも終わりを告げる 風向きによっては早くも路面に雪が舞い始め 標高を重ねるごとに、その雪も厚みを増してゆく そろそろ合宿所も閉鎖する準備を整えるようになり 大きな荷物を積んだ貨車が行き来するようになる Scene 10 このスペシャルサイトの最終回はアラカルトでお届けします。 今まで御紹介してきた雄大な風景の中の素晴らしいカットのみならず、 車両についての紹介ページも大きく割いております。 加藤・松岡・堀川・酒井、そして北陸。 それも機関車のみならず人車や運搬車、富山営林署の車両までをも網羅。 また、途中4か所ある連絡所間の素晴らしい光景や、詳細な路線図を交えての変遷についても記述。 「可愛いメリーちゃん」「連絡所の方々との交流」「ポイント操作について」などのエピソードが 圧倒する写真の合間にページを差し込み、ホッと息をつく休憩所にもなっております。 きっと貴方が想像しておられる以上の「立山砂防軌道」の魅力をここに発見されることと思います。 B5版 130ページ(カラー16ページ)ハードカバー \4800 ここに御紹介しているカットは総て、本で掲載しきれなかった貴重なカットで構成されています。 早速書泉グランデさんで紹介を頂きました。 AMAZONさんからも御予約できるようになりました。 全国書店や上記のような通販業者でも御予約を頂けますが、御希望の方には当社でも販売を致します。 発送はレターパックライトで、送料はサービスさせて頂きますので、下記から御注文下さい。(2021.03.14) |