歌登の単端Ⅱ
1999年9月にリリースした「歌登のマイクロレールバス」以降、製品展開が途絶えていた「簡易軌道モノ」。皆様の熱い御要望にお応えして何と12年ぶりに再開致します。
その第一弾として選んだのは、以前このシリーズの最初の製品だった「歌登の単端」。
この製品は当社にとって格別な想いのあるもので、1995年3月にリリース。これ以降連綿と展開されてきた「9mmナローゲージ製品」の第一弾でもあったのです。
ただ、当時はコスト重視の設計となっていたため、残念ながら様々な部分で妥協の産物となっていました。
今回この製品を再度リリースするにあたり、各部を再点検したうえで、今の当社の製品のレベルにまで押し上げるよう、焼き直しではなく全くの新設計として生まれ変わりました。
今回変わった部分について
１．前回はプレスの絞り技術を使った前面・背面でしたが、今回は表情豊かな前後別型のロストワックス
製と致しました。
２．これにより、ヘッドライト左右から運転席上に2つ並んだ通風器への窪みや、窓下の通風ダクト、カ
プラー脇の補助灯（初期には無かったのですが、晩年になって追加されました。上の外観図のように、どちらにでも出
来るようになっています）も表現できました。
３．KDカプラー対応ではなく、当社の「朝顔カプラーシステム」対応となっているため、前面下部の欠
き取りがなくなり、その代わりに軽便車両らしい小さな朝顔カプラーを正規の高さで装備。
４．これにより、今までは若干腰高だった裾も実車通りに低く設計でき、車体裾の絞りと共に特徴ある
「歌登の単端」らしさが演出できました。
５．台車も細密なロストワックス製にして、動力装置はタイヤの裏側を擦る今の当社のスタンダードに倣
いましたので、安定した走行がお楽しみ頂けます。
６．と同時に、車輪もスポークを奢り、より軽快な印象を再現できました。もちろん8輪集電です。
７．「歌登村営軌道」のレタリングは従来と同様に添付されています。
トータルキット￥21000 未塗装キット￥42000 塗装済完成品￥52500
（塗装済完成品は前期塗装（青＋クリーム）・後期塗装（朱＋クリーム）の2種類からお選び頂けます）
今回は少しでもお求めやすい価格を実現するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。
（未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。
また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\800でお分け致します）
製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー（草軽用）」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用長いリンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。
朝顔カプラー（草軽用）\480（2個入）、朝顔カプラー用ピン\450（10本入）、朝顔カプラー用長いリンク\480
塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」「MWC-05 上運営林署DL用グレー」「MWC-08 沼尻旧塗装用グリーン」「MWC-15 井笠用レッド」「MWC-16 沼尻のDC12用ダークブルー」「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-17 ウェザリンググレー」と「MWC-51 MWシンナー（0.5リッター）」「MWC-52 MWシンナー（1リッター）」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。
DCC運転をされる方は別売の「Digitrax製DZ125デコーダー」を一緒にお求め下さい。
また、塗装済完成品でも御希望の方には組み込みを致します。
DZ125デコーダー\2800 塗装済完成品に組み込みの場合はその価格から\3800UPとなります。
歌登の単端Ⅱ用窓ガラス
＊御好評を頂いている「正面の窓枠にはめ込む窓ガラス」を今回もアクリル板で作ります。
＊いくら薄くなるように設計したとはいえ、ロストワックスの厚みが出てしまい、窓ガラスが引っ込んで
しまいがちですが、これを使って裏側からはめ込むと、Hゴムとツライチに仕上がり、グッと感じが良
くなります。
＊トータルキットや未塗装キットと一緒に御予約を頂ければ、同時に納品が可能です。
＊また、塗装済完成品を御予約頂く方々は、これを使っての仕上げも受け付けますので、下のオーダー
フォームから御予約をお願い致します。
1両分 \800です。
アクリル製窓ガラスの試作品が出来上がりました。
1個予備に入って5個入りです。
（2012.06.17）
ロストワックス製前後妻板の試作が出来上がってきました。
朝顔カプラーが付いたことによって、裾の感じが大きく変わったのの他に、前面上部のディテールが、以前発売されたものと大きく違うのがお判り頂けのではないでしょうか。
今日現在、残りは1両となっております。簡易軌道シリーズがある程度一巡するまで再生産は致しませんので、ご興味のおありの方はお早めに御予約下さい。
（2012.06.20）
