シリーズ井笠
井笠のハ15〜16


シリーズ井笠の新製品は、もと2軸気動車を客車化改造された「ハ15〜16」です。
 15とか16とか名乗ってるので、つい忘れがちですが、気動車だったときの名前は「ジ1とジ2」。つまり、井笠における気動車の1号車と2号車だったんですネ(^v^)。

それが昭和6年にエンジンを降ろして客車に改造されてハ15〜16になった。
 その当時は気動車だった頃の名残で前後に荷台を装備していたのですが、昭和27年の改造でボンネットのあった部分だけに荷台が残された訳です。
 もと2軸気動車たる名残は左右の窓配置にも残っていて、荷台のある部分にボンネットがあると想像すると、いかにも運転手脇の窓がある点など理解できます。

模型にして車体長僅か46.5mmの小さなスタイルは、先に発売された「井笠のジ5」と組むと正にピッタリの感じですが、「ホジ12」あたりと組み合わせても意外と似合うあたりは血筋は争えない感じです。
 とはいえ、御覧のように普遍的なスタイルをしているので、何も井笠に拘らず「おらが軽便のハ11」などと称して使うのも一興ですよネ(^^♪。





製品の構成はいつもの当社流。美しくエッチング加工されたプレス部品を中心に、細密なロストワックス部品で味付けをしていく、そんな流儀がこのシリーズでも受け継がれています。

車体コーナーの小さなRを再現するために、単に側板と妻板とを突き合わせるのではなく、大きなコの字型にした左右のボディーをドアーの脇で目立たないように接ぐ方法を採用しています。
 もちろん側板と妻板とを突き合わせる方法に比べてコストは嵩んでしまいますが、やはりここは拘りたい部分ですからネ(^^ゞ。

荷台はいつものようにロストワックスの台枠に、プレス加工された繊細なエッチングヌキの枠板という組み合わせ。
 台車枠はこの製品の為に新たに起こした新規ロストワックス部品。軸箱の両側にデンと構えたコイルバネが目を惹きます。

この小ささでこの緻密さ、正にモデルワーゲンの精神が凝縮されている、と云っても過言ではないような充実度です。



トータルキット¥12342 未塗装キット¥24685 塗装済完成品¥30857



今回は少しでもお求めやすい価格を実現するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。
  (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。
   また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\822でお分け致します)




製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(井笠用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用リンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(井笠用)\493(2個入)朝顔カプラー用ピン\462(10本入)朝顔カプラー用リンク\462

塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-05 上運営林署DL用グレー」「MWC-13 井笠用イエロー」「MWC-14 井笠用グリーン」と「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。

車体標記ナンバーは「アルプスモデル製井笠インレタD(\864)」を、行き先サボは「アルプスモデル製軽便サボD(\540)」をお求め下さい。



*この製品は完売になりました。(2014.03.04)



「井笠のハ15〜16」キット組立講座