上松のE型貨車(No.1〜3)


この製品は2004年と2009年に製造した製品ですが、いずれも受注段階で完売になってしまいました。
 数えてみれば何と15年ぶりの再生産になり、皆様から再生産の望む声が多かったので、御要望にお応えして最後の再生産とすることに致しました。

この車輛は一般的な呼称は「貨車」となっていますが、実際には「荷物車」と呼んだ方が的確なのではないでしょうか。
 国鉄でしたら、さしずめマニ60のようなもの。通常は王滝本線の定期旅客列車「みやま号」に併結されて使用され、沿線各地への生活物資輸送に活躍しました。

模型製品では、3両ある実車を極力忠実に再現しましたので、各々のドアーの違いに至るまでロストワックスで作り分けました。
 また、空気制動化するまでの時代を再現できるよう、「鋼製台車」か「木製台車」かをお選び頂けるようになっております。




では各々の特徴について御説明を致しましょう。

No.1:ドアーを吊っている上のレールが側板上にあるため、ドアーの高さが若干低めです。
No.2:ドアーを支えている上のレールが屋根の裾にあり、戸車が下にあります。
No.3:ドアーを吊っている上のレールが屋根の裾にあるため、No.1よりもドアーが若干高めです。

共通の説明:便宜上イラストではNo.1に鋼製台車を、それ以外に木製台車を履かせていますが、各々の組み合わせは御自由です。従って、6種類の中からお選び頂けるようになっています。

製品の造りは、極力エッチング抜きパーツを排して(窓の保護枠のみに使用)、エッチングされたプレス部品を主体に構成されており、ロストワックスで味付けをする方法を採用しておりますので、シッカリとしたものになっています。

なお、細密に3種類を作り分けたドアーはロストワックスで出来ており、開いた状態でも表現できるように工夫されていますので(動かすことは出来ません)、荷物を積み込む(あるいは降ろしている)情景も再現できるようになっています。
写真のように自転車やリヤカーなどを積んでみるのも良いでしょう。

また、鋼製台車の場合には専用のドローバーが付属しますが、木製台車の場合には実物がそうであったように、台車間のドローバーは装備されていません。




鋼製台車付き(No.1〜3)
トータルキット 各¥12800  未塗装キット 各¥25600  塗装済完成品 各¥32000

木製台車付き(No.1〜3)
トータルキット 各¥13800  未塗装キット 各¥27600  塗装済完成品 各¥34500



コスト削減のために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。
(未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。
 また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\800でお分け致します)




製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(木曽用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用リンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(木曽用)\500(2個入) 朝顔カプラー用ピン\1500(10本入) 朝顔カプラー用リンク\500

塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 ディープブラック」と「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」、「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。

車体標記ナンバーは別売の「アルプスモデル製木曽インレタA」をお求め下さい。



*この製品は、受注開始をして一か月ほど様子を見て、その数に端数を加えた数量(例えば受注数が58両でしたら60両にして)を製造する方法にさせて頂く事に致しました。
従いまして、発売後の在庫は各々5両以下の極少量ということになりますので入手困難が予想されます。
御希望されるお客様は可能な限りお早めに御予約される事をお勧め致します。(2024.04.14)



*現在の在庫状況はこちらを御参照ください。



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