Chapter.4「ここでようやくレイアウトパネルの製作」の巻

 

駅舎が出来上がらないと、これをパネルのどの位置に配置したら良いのかが判りませんので、先行して作りましたが、駅舎が出来上がったところで3次元としての大きさも目で把握できるようになり、いよいよレイアウトパネルを作る事にしました。
 尾小屋駅というのは大袈裟に言えば谷底のような処にあり、駅前は坂道になっています。まあ、これが特徴と云えば特徴なのですが、パネルの大きさを600mmとした関係上、そうはこの部分にスペースを割く事は出来ません。
 じゃ、どこまで表現するか、というのが写真での上下方向の位置決めなのですが、そもそもこのレイアウトは撮影の為に製作するもので、作品ではありませんから、その撮影を妨げるような要素、つまり、駅前の谷上から眺めた時に駅構内を水平に撮れないなどの障害があるため、あっさりと坂道は表現しない事にしました。
 

上下方向の位置が決まったら、今度は左右方向の位置決めです。
 これは仮にレールを置いてみて決めたのですが、特に左側の2個ある機関庫を設ける関係上からポイントの位置が決まり、それによって駅舎を何処に置いたら良いかも決まりました。
 計画では欲張って留置線を1本追加してみたのですが、それでは奥の山が表現できないので、実物通りに3本で行く事にもしました。
 ホームセンターで4mm厚ベニヤ板と、60x9mm桧角材を設計寸法にカットさせて、いざ組立開始です。

 

川の部分はノコギリでカットしていきますが、引き回しノコも部分的に使いました。
 いま現地の川は改修工事がされたようで深くて広くなってしまいましたが、当時は小川程度のもので、幅は駅舎の短手方向の寸法より少し狭いだけで、深さもドブ川程度のものでした。

 

駅前の対岸部は構内よりも少し高く表現したので、10mm厚バルサを間に入れて嵩上げしてやり、駅舎のエントランスを逃げる部分の切れ込みを入れておきます。
 こうして釘と木工ボンドを使いながらパネルを作って行きました。

 

上にも図面を出しましたが、この段階でホームを含む駅舎の土台を正確に寸法だしして図面にしておきます。
 この部分の厚みは10mmに設定して、バルサ材から切り出しました。バルサは加工がしやすく軽いのでボクは多用しています。
 かつては貨物ホームだった部分は低くなっていますので、ここは5mm厚のバルサ材を使用。共に縁石は2mm桧角材を掘り込んで接着しておきます。
 仮に駅舎と物置を置いてみて、感じを掴んでおきます。