Chapter.1「まずは駅舎の製作から-1」の巻


 

indexのページで「このレイアウトのハイライトとも云える手前の駅舎周辺の大きさが未知数なので」と書きましたが、その未知数を解消するために、駅舎から製作を開始する事にしました。
 様々な本やネット上に公開されている写真を見て、大きさを決めて行ったのですが、日本建築というのは1820mmが基本になっているので、窓さえあれば写真から大きさを推測することが可能です。
 横方向の寸法が分かれば比率で縦方向の寸法も判り、屋根の傾斜角は正面がちの写真さえあれば分度器を充てて割り出せます(*^^)v。

そうして描いた図面が上のもので、幅は185mm、奥行きは82mmです。流石に終点の駅舎だけあって堂々としたものです。
 四隅の柱は1.5mm角、その他の柱は1mm角の桧棒を使いました。
 まずは図面通りに「エコーモデルの下見板セットの台紙」に描いていき、窓を切り抜き柱を接着します。
 ただ、どうしても判らなかったのが、ホーム側の駅員詰所の部分の窓配置(エントランス側の窓配置は部分的には判りましたので、そこから推測しました)、車庫側の窓配置です。
 ホーム側にはいつも車両が停まっている写真ばかりだし、エントランス側は駅前旅館が隣接しているので、そっち方向を撮っている方がいらっしゃらなかったし、車庫側は背の高い物置が半分重なっているので、陰になって全く見えませんでした。
 何度も訪れているボクですら、まさか40年後にこの駅舎の模型を作るなんて夢にも思いませんでしたから、車両の写真ばかり撮っていて後悔しきりです(^^ゞ。
 しかし、悩んでばかりいては進みませんので、理論上こうだろう!という推測で設計を進めました。

 

土台の部分は1.5mm厚のバルサを4mm幅にカットして貼り、そこから下見板を木工ボンドで貼っていきます。
 土台はグレーに、下見板はピンクを薄く溶いたものを何べんも塗り、白壁の部分には白い紙を貼ります。木工製作のコツは濃い塗料を塗ってしまったら、その質感が損なわれてしまうので、薄く溶いた塗料を何回も何回も染めるように塗っていくことです。

 

特徴のあるエントランス部分は目立つので丁寧に(^^♪。柱は1.5mm角ですが、土台の部分には2mm角棒を接着してみました。
 仕切り板も含めて箱状に組み立てたところ。ここまで来るとちょっとホッとします(*^^)v。

 

こうやって悦に入っていながら、何気なくネットを見ていたら、何と車両が停まっていないホーム側の夜景写真を発見!しかも真正面の写真!!
 見なければ済んだものが見てしまったら、やはり作り直さなければ気が済みませんので、仕方なくホーム側を設計変更して再度製作。
 写真の上が新しい側板で、下が前に作ったものです。でも、まだこの段階で発見できて良かった(^^ゞ。