「プラスター作業たけなわ」の巻

 

ジオラマ作りの醍醐味がプラスター作業なのは、この手の工作をしたことがある方だったら、恐らく異論が無いのではないでしょうか?です。いよいよその段階に入りました。石積みを想定している場所に、その大きさのベニヤ板を釘で軽く仮止めしておきます。云うならばマスキングです。あと、このモジュールはKMCの2級線規格に則っているので、接合レールが乗る部分の高さを250mm(1級線の規格は200mm)にしてあるので、連結用ボルト穴を50mm上方に追加しておきます。



 

 

さてプラスターです。今回はウッドランドシーニック社のプラスタークロス(KATO扱い)を初めて使ってみました。今までは、キッチンタオルをプラスターに浸して天婦羅のようにしていたのですが、この製品はガーゼのような布にプラスターが染み込ませてあるので、水に浸すだけでOKです。仕事で使うカメラが完全にデジタル化してしまったので、最近は全く使われなくなってしまった暗室用バットが、この作業で久々に活躍しました。まずプラスタークロスをハサミで大まかに切っていきます。そしてバットの水に浸してペッペッと貼っていきます。岩の継ぎ目などにも、丸めたクロスを押し込んだりしておきます。これが乾いたら、岩の表情に変化をつけます。この岩はひとつの型を何回も使って並べてあるので、やっぱり不自然。同じ感じにならないように、カッターで大胆に削っていきます。川の上手には中洲を表現してみたいので、ウレタンフォームを薄くカットしたものを川底に貼って、プラスタークロスで押さえておきます。



 

 

プラスターも完全に乾いたようなので、マスキングしておいたベニヤ板を剥がします。この板をスケールに使って石積みを作ろうという訳です。石積みの材料は黒渕の橋脚にも使った「大理石調ねんど」。レンガのような直方体ですので、これを5mmくらいにカッターで削いで、板に乗せます。余分な部分をカッターでカットして準備万端。石積みの型はアングル材を加工して自作したものです。写真の左側は正方形に、右側は長方形になるように仕上てあります。長方形の方は橋脚など用です。これを使ってV型に押し型を続けていきます。実は以前、このようにアングル状でなくパイプを潰したり、板細工で四角いモノを作って型押ししたことがあるのですが、苦労の割りに全く報われず、パイプの中に粘土が詰まってきて、それゆえに綺麗に型押しできなかった経験があります。それよりも、このようなL字型の方がよっぽど綺麗に仕上がります。出来上がったら、これを木工ボンドで接着します。結構感じが出てきましたね。