「上松のガーダー橋」観察する


「ナロー用ガーダー橋」を製品化するにあたり、当社から一番近い上松まで取材に行ってきました。ひと言でガーダー橋と云っても様々なスタイルがありますが、一般的と思われる「側面はH型になっていて、上部にたすきに補強材が入っている」スタイルとして、ちょうど良かったからです。
取材:平成18年4月12日 上松町

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まさにリベットがゴツゴツ状態のガーダー橋。ところどころに枕木方向の補強材が入りますが、その間は斜めにたすき状に補強されています。

 

補強材のアップ。右の写真を見れば判りますが、斜めのたすきは上面だけで、下面には付きません。

 

上松には大小のデッキガーダー橋がありますが、これは小さい方。リベットは少なく、あっさりとしています。橋脚に橋を固定しているのは、この四角いプレートのみ。鉄の伸縮に対応して、もう少しは複雑な構造になっているものと思っていましたが、意外とあっさりしていて驚きました。これは大きな方も同様でした。

 

当然の話ですが、カーブに対してはヘの字型で対応しています。プレートには、横河橋梁1913年製と鋳込まれていました。