キット組立講座

簡易軌道シリーズ

問寒別のミルクカーU



1997年に一度だけ製造したもので、実に26年ぶりの発売となるこの無蓋車。
 今では標準装備になっている「朝顔カプラーシステム」を搭載しての改良再生産です。
 浜中や別海といった道東のミルクカーよりも小ぶりなミルクカーは、いかにこの地方の酪農が小規模だったかということを窺わせますが、逆にそれが魅力にもなっています。
 そんな魅力あふれる「問寒別の無蓋車U」の楽しさを、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。



第1回
1.まず妻板の両脇の三角に出っ張った部分を削り取ってしまいます。
 次に側板の裏側にコの字で出っ張っている部分の一部を僅かに削ります。これで妻板と側板の下面が揃うようになると思いますので、側板の板厚が見える方向で半田付けをして四角く組み立てます。
 ロストワックスの長さはバラつきがあるので、床板の長さを調整してピッタリとはまるようにして半田付けします(側板の下だけで良いでしょう)。
 これで半田付け作業は完了ですが、カプラーの穴はφ0.8ドリルでサラっておきましょう。

 


2.この貨車の木部は角材のまま組み立てられて、上に何も塗っていないような色合いで、金属部分だけが黒、それが雨風にさらされて混然一体の色になった、というようにヒギンスさんの貴重なカラー写真では見れたので、極力その感じを出すようにしてみました。
 このような仕上げはボクも初めてですので楽しみであり、ちょっと怖くもありましたが(^O^)。
 まずMWC-53 MWプライマーで下塗りをしたあと、全体に西武トニーベージュで塗装をして(MWC-03 クリームでも良いでしょう)、金属部分を筆でプラカラーのフラットブラックに塗装。このあとMWC-09 クリヤーを吹き付けて被膜とします。

 


3.そして少し薄めたプラカラーのフラットブラウンを全体に筆塗りをして、もう一度クリヤーで艶を整えます。
 最後にタミヤのウェザリングマスターのサンドを全体に塗りつけていきます。
 そうすると木部と金属部が主張せずに落ち着いた感じになり、ボクの求めた風合いに仕上がりました(^^♪。

 


4.軸受板を1.4x2mm(小頭)ビスで床板に止めて車輪をはめ込み、最後に台枠を1.4x2mm(大頭)ビスで止めて出来上がりです。

 


第2回
1.別売で集乳缶セットUが同時に発売になりますので、これを乗せてみます。
 外枠の柱をカットしてからプラカラーの銀色を吹き付けます。その後で缶の下のランナー部分をカットします。
 これをゴム系の接着剤で床板に止めて出来上がりです。

 










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