キット組立講座

松本製材のGL



松本製材のボギーDLに続いて製品化された機関車ですが、この会社にはこの2両しか機関車はありませんでしたので、このシリーズも完結となります。
 ボギーDLと同様に横田自動車という地方の工場が作った機関車ですが、何故かDLとGLというようにエンジンはまちまちで、不便はなかったのかな?と思ってしまいますが、真紅に塗られたその姿は実に可愛らしいものです。
「バテロコ」などと同じようにKATO製動力を使用しますが、こちらはキャブを半田付けをして組み立てる本格的な製品です。
 とはいえ、ロストワックス一体で表現されたボンネットなど、可能な限り組立作業を簡略化しつつ豊かなディテールが得られるように工夫されていますので、手に持ったときの重量感はシッカリとしています。
 そんな魅力あふれる「松本製材のGL」の楽しさを、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。



第1回
1.まずボンネットに前妻板を半田付けしてから排気管・ヘッドライトケースを半田付けします。
 次にホゾ組みになっている側板を半田付けします。

 


2.後妻板に後部のバランスウェイトを半田付けしてからボスをツライチに仕上げておき、台枠にビスで止めた椅子と組み合わせて椅子を半田付けします。
 後部のヘッドライトケースも半田付けしておきます。

 


3.このままの状態で屋根板を半田付けしますが、屋根板の前後にある切り欠きから妻板の板厚が見えない位置にボンネット側のビスを調整しておきます。ヘッドライトカバー・フックを半田付けします。
 ウェイトは前妻板の内側とツライチになる位置で接着します。

 


4.台枠には網目板を接着しますが、椅子がくる場所をマーキングしておき、そのラインを目安に接着します。

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5.ラジエター保護枠は突起の無い側を写真のようにカットしておきます。



第2回
1.さて塗装です。MWC-53 MWプライマーで下塗りをしたあと、ドローバーはMWC-02 ディープブラックで、その他はMWC-03 クリームで一旦塗り、キャブの内側をマスキングしてMWC-15 ライトレッドで塗ります。
 ラジエター・排気管はプラカラーの黒で、窓枠と計器盤のメーター部は白く、ヘッドライトケースの内側は銀色に塗ります。椅子の座面はプラカラーで青く塗ると良いでしょう。
 後部窓の保護棒は足を2mmほどにカットしてから接着します。

 


2.ラジエター保護枠や計器盤も接着しますが、メーター下のつまみはマジックインキの先で黒く塗っておきました。
 好みによってMWC-09 フラットベースを加えたMWC-10 クリヤーで艶を整え、MWC-14 ダークグレーで軽くウェザリングをします。そしてヘッドライトリム・レンズを接着して、レンズにはプラカラーのクリヤーを差しておき、窓ガラスを接着します。

 


第3回
1.KATO製動力はまず、車体を両手の指で拡げるようにして取り去り、写真のような状態にします。
 次に床板下面に見える椅子のボスを押して椅子を取り外します。

 


2.コネクターを抜いてから床板に見えているグレーの台車の突起部分を押して動力を外します。
 外した動力は写真のようにカッターで余分な部分を切り取ります。

 


3.リード線は根元から10mmでカットして4個あるラグ板のうち内側のラグ板に素早く半田付けし、配線は出来るだけ穴の中に納めるようにします。
 これにカーペット用などの厚めの両面テープを貼り、台枠に止めて出来上がりです。
 付属のディカールを貼る場合には水に浸してから転写し、固定剤で安定させますが、この工程は車体をクリヤーでオーバーコートする前が良いでしょう。

 













これで松本製材のオールキャストは出揃いましたので、このレイアウトもお役目御免。
御希望の方がいらっしゃいましたらお譲り致しますので、こちらを御覧ください。



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