キット組立講座


歌登のマイクロレールバスV


最初のヴァージョンは、まだナローの車両を製造し始めた1999年の設計ですので、木曽のモーターカーの足周りを利用して作ったものでした。
 改良再生産の2007年版は動輪を3点支持にしたものですが、あくまでも再生産品でしたので、最初のヴァージョンの設計を踏襲していました。
 今回の製品はそれらの金型を総て廃棄して、一から設計し直したものですので、全くの新製品と云って良いでしょう。
 ですから、他の車両と並べても全く遜色ない、現在のレベルに仕上がっています(^^♪。
 どうぞそんな「歌登のマイクロレールバスV」の魅力を、この組立講座から感じ取って下さい。



第1回
1.まず、正面の工作から始めます。前面の向かって右窓Hゴムの上中央部にワイパー用穴をφ0.4ドリルで開けてワイパーを半田付けします。
 裏側からタイフォンを差し込んで半田付けしてから、2種類のハッチを半田付けします。さほど長方形ではない方は中央部の下から5.5mmの位置に下辺が来るように、細長い方は写真のような位置で下から6mmの位置に下辺が来るようにします。
 後面にはテールライトケースを裏側から差し込んで半田付けします。
 ドアーをランナーから切り離したら、側板の穴に入る事を確認しておきます。
 その上で、裏板を半田付けしますが、大きな角穴がある方が上です。ハンドル用の穴をギリギリに避けるような上下方向で、左右は均等にします。

 


2.側板にドアーを半田付けします。初期型は気にしなくても結構ですが、末期型には屋根上に穴がありますので、その穴と反対側にドアーハンドルの穴が来るようにして下さい。
 ここで側板に前後のお面を半田付けします。各々の裾を合わせて、斜めの傾斜が合うように指でお面を修正して下さい。
 屋根の奥行は僅かにロストワックスを長く作ってありますので、ヤスってピッタリと長さが合うようにします。屋根のRは半田付けをしたあとにヤスって合わせます。

 


3.車体アングルを半田付けします。アングルは下向きで、その裾が車体の裾と合うようにします。
 末期型はベンチレーターを瞬間接着剤で止めますが、ベンチレーターには湯口のバリが僅かにありますので、ペーパーで綺麗に整えておきましょう。

 


第2回
1.下まわりの工作は、まずギヤーフレームを角型スペーサーで歪みなく組み、それを床板に半田付けします。それぞれには方向性があります。ギヤーフレームのアイドラーピン用穴がある側を、モーター取付穴ではない方にセットして下さい。
 台枠には軸受を半田付けします。

 

2.床板には写真のようにウェイトをタッピングビスで床板に止めます。


第3回
1.さあ、塗装作業に入ります。総ての部品をMWC-53 MWプライマーで下塗りしてから、車体はMWC-03 クリームで、それ以外はMWC-02 黒で塗ります。
 これが乾いたら、運転室横の窓枠までのラインでマスキングをして、MWC-15 朱色を塗ります。
 更に横雨樋の下と前面の継ぎ目でマスキングをして、MWC-17 ダークグレーを塗ります。

 

2.これが乾燥したら付属のディカールを水貼りします。正面のタイフォンの丸穴、カプラーの角穴をまずデザインカッターで切り抜いてから、出来るだけ余白を作らないように切り抜きます。
 なお、前後下に貼るものは、カプラーの角穴の下に切れ目を入れておきます。


3.ディカールを丁寧に貼ったら、Hゴム部分にプラカラーのグレーを塗り、ワイパーをカッターで磨き出してやります。
 ドアーにはφ0.4mmのドリルで穴の部分を突っついてからハンドルを接着し、ヘッドライトリム&レンズ、テールライトを接着します。
 前後のカプラーとドアーハンドルをプラカラーの白で筆塗りしてから、MWC-09 クリヤーでオーバーコートして、艶を整えるとともにディカールの保護もしてやります。
 好みでMWC-17 ウェザリンググレーで軽くウェザリングをしてやり、ヘッドライトレンズにはプラカラーのクリヤーを、テールライトレンズにはクリヤーレッドを塗ります。

 

4.プラ板などで窓ガラスを貼ってから、後ろの窓には大きな保護棒を、ドアーには小さな保護棒を内側に貼りますが、それぞれはチャンと平行になっている事を確認してから貼るようにして下さい。


第4回
1.黒く塗っておいた下まわり。集電シューには半分にカットしたリード線を半田付けしておき、ギヤーフレームの軸箱が入る部分をカッターで削いで塗装を落として、アイドラーギヤーをピンで止めていきます。
 この時に半田付けしたリード線が床板に接触していないかを確認しておきましょう。
 動輪を組み込んで動輪押さえ板をビスで止めますが、ここでも集電シューが押さえ板に接触していないかを確認します。


2.モーターシャフトの先端に木工用瞬間接着剤を少し塗り、ウォームギヤーを写真の程度まで差し込んで止めます。


3.モーターは写真で手前側に+端子が来るようにセットしてビスで止めますが、一番軽く回る位置を求めるようにしましょう。
 台枠をビスで止めて、上まわりともビスで止めて出来上がりです。

 








「歌登のマイクロレールバスV」製品の御案内

「MWカラー」の御案内