キット組立講座

HP開設3周年記念発売製品

木曽の木片専用無蓋車



この製品は当社のHP開設3周年を記念して製品化されたものです。同じヒノキ材を運搬するものでも運材台車とは一風変わっているので、運材列車に1輛組み込むと編成に変化が出て面白いでしょう。また、木曽にこだわらずに製材工場の専用車に仕立てても良いのではないでしょうか?
 製品ではフラットトップとステイクポストをロストワックスとすることにより組み立てが簡単に、しかも豊かなディテールを、という魅力を両立させることが出来ました。


第1回
1.まず、フラットトップにステイクポストを半田付けします。ボスを穴に差し込むようになっているので、作業は簡単でしょう。ロスト同士の半田付けですから、ステンレス用のフラックスを薄めて使うと、半田の流れが良いでしょう。
 


2.ボルスターを半田付けしますが、ボルスターが目一杯外側にくるように半田付けしましょう。ガラス板などの上に400番位の紙ヤスリを置いて、ボルスターの下面を平らに仕上げておけば万全でしょう。


3.ここからは下まわりの組み立てです。とは言っても、さしたる工作はありませんが。まず、台車枠のドローバー側のエアーホースをコックの先でカットします。そして、軸受を台車枠にパチンとはめ込み、半田付けします。


4.塗装に掛かります。全体を木の色(作例ではマッハ模型の132番神戸市電上部色を使用しました)に塗って、それからステイクポストの上端部と取付部を黒く塗ります。


第2回
1.台車を1.4x2mmビス(小頭)を使って組み立てますが、軸受部分には当社扱いの「ケーディー社製グリーセム」を塗っておくと、驚異的に滑らかな回転が得られるようになります。出来上がった台車どうしはドローバーで結びピンをエポキシ系接着剤で軽く止めます。


2.台車同士はドローバーで結んで、台車のカプラー部分にピンを差し込み、エポキシ系接着剤でチョンと止めます。ドローバーのエアーホースは、台車のコック部分に向かうように曲げておきます。但し、台車が回ったときに接触しないように注意してください。そののちに床板に台車をセンターピンで止めますが、ボルスターの台車と接する部分の塗装は、台車の回転がスムースになるように、剥がしておきましょう。そしてブレーキシューをエポキシ系で接着して出来上がりです。
 

3.下の写真は、別売の木製運材台車に取り替えて、オリジナルのレタリングを入れてみたものです。このような楽しみ方も出来るのも、この車輛の楽しさでしょう。

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