キット組立講座

木製運材台車
3種類の鋼製運材台車の「組み立て易さと細密感」に加えて、より組み立て易さを追求したのが、この木製運材台車です。部品は「ホゾ組み」を大胆に採り入れていながら、豊富なディテールは失われないように留意されていますので、きっと組み立てる楽しさを満喫して頂けるのではないでしょうか?
写真をクリックして大きいサイズで御覧ください。

第1回
1.まず、側台枠の穴に軸受を差し込み半田付けします。鋼製運材台車でも同様ですが、この軸受があるために、ロスト部品で車軸を受けるのとは格段の違いで転がりが良くなっています。

2.エンドビームは他の機種にも使うことから、エアーホースが装着されていますので、これをヤスリ取ってしまいます(現在の製品では既にブレーキホースが無いタイプが製品に使われています)。そののちにブレーキテコを半田付けします。

3.さらにブレーキシャフトをブレーキテコの穴に差し込みながら、ブレーキポストを半田付けします。そして主台枠とエンドビームを組み合わせて半田付けします。

4.ステイクポストに鎖を組み合わせます。ポストの上部はC型に開いていますので、半分に切った鎖の両端をこの部分にはめてから、ヤットコなどで軽く潰して閉じます。

第2回
1.塗装に掛かります。穴のある部品はその穴に竹串を刺せば良いのですが、ステイクポストのように穴の無い部品は、写真のように両面テープ(カーペット用と称するガムテープのような強力なもの)を竹串の先端部に巻いて支持すると良いでしょう。これを発泡スチロール板に差しておき、一本ずつ手にとって塗装作業をします。全体に艶消し黒を塗り、軽くウェザリングしてやります。

2.主台枠と側台枠をビスで止めながら車輪を入れ、ブレーキ装置を接着します。

3.両台車間はドローバーで結びます。カプラーにピンを差し込み、エポキシ系接着剤で軽く止めておきます。さあ、これで出来上がりです。皆さんの軌道でも、この木製運材台車は活躍してくれることでしょう。