木曽町での運転会に合せて、保存車両の安否確認をしてきました。 「いつまでも有ると思うな、保存車両」という標語があるくらい、その存在は儚いもので、「あれ?こないだまでここに有ったのになあ・・・。」と云う事もしばしば。 ですから、こういう恰好の機会に時間の許す範囲で確認をしておきました。 或る意味、一番環境が変わったのは、この95号機ではないでしょうか。 以前はこのようにブルーシートで覆われていたのですが、そのブルーシートも破けてきていて、その行方が心配されたのですが、近くに道の駅が出来たことから、その脇に安置され、塗装は御覧のような有様ですが、とりあえずは安住の地を得たようです。 今となっては意外と希少価値のある助六型のB客No.5も健在で、まずはひと安心しました。 名勝地・寝覚の床の公園に保存されている99号機と120号機。 これらも屋根付きという好条件に恵まれて、保存状態もまずまずでした。 欲を言えば、赤沢に放置されているロータリーヘッドと合体させて、本来の姿を復活させてやりたいところですが、誰か強力に推し進める人が出てこない限りは難しいのでしょうね。 三岳中学校の校庭に保存されている98号機とC客No.5(唯一のデッキ付きC客)も健在でした。 ただ、この塗装は頂けません・・・。何故こんな色に塗られているのか不可解ですが、もしも次に塗り直す機会があるのなら、正規の色に戻してやって欲しいところです。 案外一番危うい存在なのが、この一連の建物と考えられるかも知れません。車両ですと一般人にも何となく価値があるように思えるのですが、「たかが」木造の建物、しかも先の御料館のように歴史的建造物と認知されにくい存在ですから。 ただ、幸いな事に坪単価も安く、これといって放置しておいても困らない環境ですから、台風が来て屋根が飛んだ、とかの被害に遭わない限りは、案外生き延びるのかも知れません。 王滝村有DLとやまばと号、(シートに覆われた)119号機、関西電力ロータリー式除雪車。これらは安泰でした。 一時、119号機はこのようにレストアして動態保存に向けて動き出した事があるのですが、あれから4年経ちますがその後の話が全く聞こえてきません。 滝越の構内も今はひっそりとしたもので、谷あいの早い日没に追われるように、現地を後にしました。 |