もりこーの木曽路日記

平成21年4月29日

「沼田の林業機械化センターに行く」の巻-2


ここにはホイットコム以外にも貴重な車両が保存されています。しかも、ただ保存しているのではなく整備もされている点が好感を持てます。ではまずは協三の10tDLから。



 

この10tDLは当社でも模型化をした木曽の141号機(木曽において最大の番号)です。屋根前部の切り欠きでもお判りのように、一時は正面窓上に左右2灯式でしたが、その後ラジエター上部左右に移設されて、更にここに保存されて原形の1灯式に戻されています。
 この協三製10tDLの仲間の中で碓一正面の窓は原形を保っています。

 

もちろん木曽で活躍していたときには上松運輸営林署色のマルーンとクリームに塗られていましたが、今は木曽に来る前の北見営林局色に戻されて、しかもナンバーも当時の43号機と記されています。

 

ホイットコムと並ぶと、こんなにも大きさが違います。説明パネルでは141号機と書かれていて、車両は43号機。そこいら辺の説明も欲しいですね。




こちらはボールドウィン製蒸気機関車。ボクはどうもナローのSLに興味が無いので、ついアッサリしたものになってしまいます(^^ゞ。
 これも北見営林局の置戸森林鉄道で活躍していた車輌で、玉ねぎ型の煙突と密閉式キャブに特徴があります。

 

アメリカン・スチーブンソン式弁装置を中心に見ます。この鉄の質感を模型でも再現したいところですね。

 

牢屋のような後部窓。ここには燃料が積まれていたのですから、さぞかし見難かっただろうと思います。




岩崎レール製後期型運材台車も程良く綺麗な状態で保存されていました。これは空車時の姿で、ステイクポストには伸縮ドローバーも装着された「正装」ですね(^^♪。


今回は休日の訪問だったので、ガラス越しの撮影になってしまいましたが、修繕庫の中には上運の大型B型客車No.15が居ました。側板などだいぶ痛んでいたので、これから恐らくレストアーをするのでしょうが、全面的に新製するのではなく程々に綺麗にして欲しいものです。



 

充実した取材を終えて帰路に。藤岡ジャンクションで上越道に別れを告げ、夕陽が眩しい上信越道へと舵をとります。
 いくつもの長いトンネルを潜って北アルプスを一望できる安曇野に出た瞬間、あたりはトップリと夕暮れて、山々は美しいシルエットを見せてくれました。



林業機械化センター:群馬県沼田市利根町根利1445 Tel:0278-54-8332