木曽滝越ジオラマ

第一回
  ジオラマを真上から見てみましょう。ジオラマというのは「いかに実物らしく、実物のエッセンスを盛り込むか」にあります。
ですから、ヤードの長さなどを何も、忠実に1/87に縮小して再現する必要性は全くなく、むしろ「デザインする心」が必要になります。
  つまり、ありのままを再現する「写真を撮る感じ」ではなくて、取捨選択する「絵を描く感じ」なんですネ、ジオラマ作りは。

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  本谷からの「みやま号」が出発したあとは、また静けさが戻ってきた滝越。構内には山から下りてきた新型モーターカーが、まるで自家用車のように乗り捨てられています。どこから移って来たのでしょうか、4tクラスの青いKATOが運材台車の組成を始めたようです。

第二回
  林鉄は森林関係の人々が利用するのは当たり前ですが、他に交通手段のない地元の方々、山登りの人々も利用していました。
構内には小さな小さなターンテーブルがあって、便利に使われていました。モーターカーは勿論のこと、2軸のDLも方向転換していたものです。まさに今、新型モーターカーが方向転換を終え、本山へと帰っていくようです。もしかしたら、平沢デパートへ何かを買出しに来たのかも知れませんネ。
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第三回
  そうこうしているうちに、ボギーDLが牽く運材列車が出発するようです。まるでバスのようなタイフォンを鳴らし、DBTと同じ10tとは思えない、重厚なジョイント音を刻んで動き出しました。
  こうして滝越の午後が過ぎていきます。皆さんも、いきなり大きなレイアウトなどを夢みたりせずに、手頃な大きさのジオラマから始めてみませんか?僕もこの「滝越」に刺激を受けて、「なかおゆたか」氏の名作・入換が楽しめる機関区になぞらえた、「田島」のジオラマを作ろうと計画しています。
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