Chapter.10「ダルマさん倉庫の製作」の巻

 

 

いささか建物作りにも嫌気が差してきたので(恐らくみなさんもでしょうが、当事者のボクはもっとです)、気分転換に「ダルマさん」を作る事にしました(^_-)-☆。
 製品の残り部品を使って、床板から上で揃うものはないか?と物色していたら、「頸城のワ13」が何とかなりそうなので、これを組立開始。
 ただ、片側の扉は少し開いた状態にして動きを出したかったので、ドアーストッパーの柱が一体で表現されている扉のその部分をカット。
 代わりに側板の方に柱を作ってやり、テスリやロック装置を付けておきました。せめてこれぐらいはしないとネ(^^♪。
 この製品の場合、朝顔カプラーは別部品を穴に差し込んで半田付けするようになっていたので、ちょうどお誂えむきです!
 STウッドを見える所だけに貼って、そこをマスキングして黒色に塗装。STウッドの部分はフラットブラック溶液で仕上げました。

 

 

 

このままではいくら何でもナニですから、実物を見に松本電鉄新村駅まで見学に行ってきました。ウチから約30分の距離です。
 ときどきこの前は通るので、「あ、まだあるな」程度には認識していたのですが、まじまじと見るのは久しぶり。
 社紋や「松本」のペンキ文字は薄れ、木の上に塗った塗料も剥げて地肌が露出し、鉄部は総て錆びて赤茶色になっています。
 屋根の上には雨漏り対策でしょうか、波板が乗せられていて、その上に重しとなるレールやコンクリートの側溝などが置かれています。
 イメージは掴んでいたのですが、やはり自分の目で見るというのは大切で、その感じを忘れないうちに作業を開始しました。

 

はてさて、あの感じをどうやって出すか。木と真鍮という材質の違いもありますし、総てそのままコピーという訳にはいきませんから、模型を見たときに「いいね」と思えるようにはしたものです(^_-)。
 まず、全体をバフで塗りたくってしまい、それを小さく切ってシンナーを浸したボロ布で拭っていきます。

 

それが完全に乾いたところで今度はライトグレーを全体に塗り、同じようにシンナーで拭います。
 どうせ拭ってしまうのだから何故バフを前に塗ったの?と思われるかも知れませんが、拭えない隅っこなどに微妙に残り、やはり違ってきますから。

 

そして錆びた鉄部はハンブロールの62番を原液のまま塗ります。
 沼尻の旧社紋のレタリングを貼ってからシンナーを付けた面相筆でチョコチョコっとやって、レタリングを溶かして流れ落ちた感じにしておき、最後はウェザリングマスターでお化粧。

 

 

屋根は沼尻ブルーを塗った波板を貼って、重しにはレールを乗せて、土台は2mm角の桧棒を付けて完成です。
 僅かに開いた扉の間からオイルカンを見えるようにしてやると、グッと感じが良くなりました(*^^)v。