Chapter.3 車輛をイメージしてみるの巻



さて、ここからが楽しいイメージ作りの話に入っていきます。模型工作の醍醐味というか、実際に存在する車輛を忠実に模型化するのも楽しいことですが、いかにも有りそうな雰囲気を持たせて自分の好みの車輛を作るのも楽しいものです。
  活タ曇木材(因みに先日取材に行ったのは安曇木材協業組合ですから、この会社名は架空のものです。念のため)に導入する機関車のイメージを考えてみました。実際に工作をするのと同様に、この過程も楽しいんです。

 1.木曽の3号機は特徴あるボンネットなので、ここはあえて何処にでも居そうな1・2号機のようなオリジナルのものにしました。
 2.変化を与えるために、ボンネットには手摺とバックミラーを着けて(左側のみ)、排気管にはマフラーを装着。
 3.キャブは好みで1号機のタイプ、つまりヘッドライトを下のタイプにして、窓枠は3号機のものにして開けておく。
 4.キャブ窓の上にはヒサシを装着。後部のドアーは少し開けておく。
 5.キャブ前後にはカタツムリ型タイフォンを装着。短距離を行ったり来たりしかしないので、ヘッドライトは下向きにしておく。
 6.ラジエターにはプロテクターを装着させて、ヘビーデューティー仕様に仕立てる。
 7.画竜点睛として、キャブ側面に「株式会社安曇木材」のレタリングを。

と、まあこんな感じに仕上げてみようと考えてはいるのですが、工作を進めていくうちに「こっちの方がイイかな?」と変更してしまうかも知れません。また塗装色に関しては、まだ考え中。松本製材のような真っ赤もイイし、栗島さんが作った遠山みたいなライトブルーも素敵。悩むなあ・・・
 ストーリー立てとしては、こんな感じですかね。穂高追分のヤードの片隅から、製材工場までヒョロヒョロと引込線が延びていて、そこの機関車が時々顔を出しては、運材台車を1両従えて工場へ戻って行く。安曇木材の社長さんの孫娘は町の小学校に、従業員輸送用の「人車」に毎朝乗せてもらって通っているんです。路線は上松のΩループの引込線の感じですね。こんなストーリー立てにすると、人車も独自なカラーリングで欲しいしなあ、なんても考えています。



次回は「実際に模型を作っちゃうの巻」になりますのでお楽しみに。