廃線跡を辿って


尾小屋駅は大きく分けて「町線」と「山線」からなっています。
 新尾小屋から観音下までは田園風景の中を走りますが、その先は次第に山の中に分け入っていきます。
 今回は廃線跡を辿っていったのですが、サイクリングロードに変わってしまったりして、面白みのない新小松寄りは省略して、花坂から始める事にしました。
 超久しぶりに訪ねた鉄道の跡はどのようになったのか、ワクワクしながらの旅でした(^^♪。




花坂

 

花坂駅は白山神社の境内の裏手にありました。ですからこの神社を探せば良いので実に見付けやすかったです。
 手前の方が新小松方面なのですが、駅を出たら竹藪に突入して写真で赤丸をしてあるところを目指していたのですが、今では廃線跡は道路になっていて、その道路も坂になっていました。
 廃線後40年も経てば石垣にもコケが生えます(^O^)。


西大野

 

西大野駅は瀧浪神社の前にありましたので、これも容易に見付けられます。
 今はJAの駐車場になってしまっていますが、このあたりに駅舎があったもので、ボクは神社の境内から俯瞰して撮影などをしたものです。


大杉谷口

 

この駅を出たところに有名な撮影ポイントがあって、ボクも何回も訪れてこのような写真を撮りました。
 この橋梁は何と枕木まで現存していて驚きましたが、ちょうど田圃で草刈りをしていた農家の方に来意を告げてお話をしたら、近くに大杉山というのがあるそうで、そこから駅名が生まれたのだろうけど、それだったら塩原駅の方がもっと近いのにと不思議がっていました(^O^)。


金野町

 

橋梁を渡ってしばらく進み大きなカーブを曲がったところに金野町駅がありました。
 この駅はこのように昔は六橋という名前でしたが、集落名の「金野町」に変更されています。
 ここにはまだホームの石積みが残っていて驚きました。


金平

 

全線のちょうど中間地点にあるのが金平駅でした。朝などはここで廃止になるまで交換が行われていて、実に雰囲気の良い駅だったのを覚えています。
 何とこの駅で寅さんの映画も収録されていて、このように残されているのは嬉しい限りです(*^^)v。でも、この駅長さんって「御前様」じゃないでしょうか・・・。




 

金平を出て川沿いに行くと沢駅です。ここにもホームの跡が残されていて、金野町は木立の中なのでまだしもと思うのですが、ここは何処かの駐車場の片隅になっているだけに、よくぞ残っていたものと思います。

塩原

 

この駅はこのように何の変哲もない駅だったのですが、それが逆に魅力的で、エコーモデルの製品としても発売されました。
 ここの待合室は何と塩原集落のバス停として移築現存していて、その気になれば採寸も出来ます(*^^*)。


尾小屋

 

終点・尾小屋駅です。このように機まわし線や留置線があったりして、それなりに広い構内だったのですが、今は草が生い茂ってしまっています。
 奥の方には機関庫が2棟残っていて、その奥には小さなターンテーブルも残っていました。


Youtubeにはこれこれこれのようにプライベートな映像(恐らく8mmムービーだと思いますが)が公開されていますので、当時を思い浮かべてみるのも良いでしょう。