王滝村林鉄フェスティバル2007


11月3〜4日に2年ぶりに王滝村で林鉄フェスティバルが開催されました。今回はメイン会場を松原スポーツ公園に移して、多彩な催し物がメジロ押し。
 ボクは3日だけの参加だったのですが、4日には運材台車に桧を載せて5tDLに牽かせたりして、林鉄ファンには堪らないウィークエンドになりました!



 

穂高から王滝に向かうのには、奈川渡ダムをかすめて境峠を抜けるのが一番の近道。あたりはもうすっかり紅葉の季節を迎え、とっても綺麗でした。いつもこのコースを通るたびに、このモーターカーNo.20の健在を確認するのです。ウン、まだ大丈夫!

 

王滝の会場まで2時間ちょっと。道は空いているので、これ以上は短縮できません。王滝村に入るとフェスティバルの幟があちこちに。否が応でも期待は膨らみます。

 

まずはKMCがやってる公開運転会の会場から御案内しましょう。入口の前では記念グッズや関連の書籍などが販売されていました。


今回の運転会は1級線と2級線とを8の字のように結んだコース設定。赤いトレーナーを着たメンバーの手前が1級線で、向こうが2級線です。ちょうど昼食時だったので空いていましたが、煩雑時には地元の方々や遠路はるばる訪ねて来られた模型ファンで賑っていたそうです。

 

坊主岩と助六Ωループの図。いつ見ても素晴らしい出来栄えですね!坊主岩モジュールで一気に50mmの高度をかせぎ、実物さながら2級線に突入していきます。

 

ジックリ見たのは初めてのU太さんのモジュール。「とれいん」創刊間もない頃に発表された彼と友人たちで作ったレイアウトを進化させた雰囲気。流石に林鉄に詳しい方が作ると「ツボ」を押さえた出来になります!

 

KMCの公開運転会には必ず遊びに来る通称「林鉄少年」。彼はウチの新作ゴンドラを持参してお披露目してくれました。独自の世界観を持ったユニークな作風に脱帽です!

 

今度は林鉄倶楽部の皆さんによる保存車輌の運転会を見てみましょう。綺麗にレストア&整備されたNo.132が、「田島のガソリン計量車」のパーツを使って新規に作った人車を牽いていました。木製運材台車も出来たてにはさもありなん!というシッカリ感に感動!


まさに紅葉真っ盛りの舞台仕立ては最高のシチュエーション。タイムスリップしてしまったかのようですね!

 

No.4モーターカーも大活躍。人車と交互に運転されていました。貴方ならオープンカーに乗りますか?それともセダンに乗りますか(^^ゞ?


新しく出来た松原の整備庫。No.14モーターカーやNo.84DL、立山砂防の酒井などが並べられていて雰囲気は最高!手前にはラッセル車も見えますね。

 

綺麗に塗られた鋼製運材台車が脇のヤードで翌日の「運材列車」の出番を待っていました。丸型タンク車は三浦湖の脇に放置されていたものを移動して、ここで保管されています。

 

足まわりを外されたガソ計車。今回の目的のひとつに、5tDLのエンジンを見たいというのもありました。現在「助六の酒井製5tDLX」を準備中で、新たにエンジンをグレードアップして作り直すためです。

 

4時からは西 裕之氏による特別講演会が。王滝森林鉄道についての魅力を、多くの写真を使って説明してくれました。そんな写真を見ていると、いかに木曽谷の森林鉄道が魅力溢れるものであったか、他に類を見ない多彩な車輌たちや線路配置の面白さなどを再確認しました。やっぱり木曽森は楽しいなあ!