2005森林鉄道フェスティバルに参加 #1


5月3〜4日に王滝村で開催されたフェスティバル。木曽森林王滝鉄道が廃止されて30周年にあたることから、去年に続いてKMCによる公開運転会の他に、りんてつ倶楽部さんによる「動態保存車輛体験乗車会」、田島〜大鹿間の「懐かしの沿線探訪ツアー」、林鉄OBによる座談会など、多彩な催しが開かれ、地元の方々は勿論のこと、関東や関西方面からも大勢のお客様がいらっしゃいました。2日間ともに五月晴れ。そんなイベントの模様を3回に亘って御紹介致します。



 

国道19号線の元橋交差点を王滝村の方に向かって行くと、所々にフェスティバルの案内看板が。次第に雰囲気も盛り上がってきます。KMCの運転会会場は去年に続いて公民館、実物の体験乗車会は旧田島停車場跡です。公民館を入ると当日の催し案内が。さあ、モジュールの搬入開始です。

 

 

KMCの拠点・東京中野からは中型バスをチャーターしてモジュールの搬送。何せ重ねて運ぶことを殆ど考えていないので、平面積が広くないと運べないからです。余ったスペースに会員も一緒に移動。大型連休とあって、中野を深夜0時に出発し、途中で時間調整して王滝入りしました。モジュールを降ろしたら仮に設置。今回はモジュール数も増えたことから、1級線と2級線のエンドレス2本立てとしました。


 

12時からはいよいよ一般公開です。実は今回、DCCシステムをデジトラックスとレンツをエンドレスごとに使い分けたのですが、この調整がなかなか上手く行かず、12時には見切り発車となってしまいました。くるまやさんは御柱輸送列車を仕立てて雰囲気を盛り上げてくれました。


 

何と云っても今回の新規モジュールの目玉は「滝越停車場」。これはKMC内で有志を募って「プロジェクト滝越」なるものを結成し、家族の白い目を見て見ぬふりをしながら、会社が引けてから夜な夜な中野に集まって実質約1ケ月で作り上げた1800x400mmの大作。時間切れになってしまった部分がありますが(平沢商店の内装や各部の細かい仕上げなど)、素晴らしい出来栄えに御来場の皆さん方は釘付けになっていました。この平沢商店の製作を担当したアララギさんは、本物の建築士だけあって物凄いこだわりよう。実は屋根を外すと梁がビッチリ作り込んであるんです。また、会場ではこのイベントを記念して製作したモーターカーのペーパークラフトが配られていました。何だか作っちゃうのが勿体無い感じですね。

 

そして今回完成なった坊主岩のモジュール。前回公開のモデルワーゲン祭りの時はまだ木も植えられていなかっただけに、常連さんたちの間からは、感嘆の声が上がっていました。この坊主岩までが1級線。ここのヘアピンカーブからは2級線になるので、ぐいぐい勾配を上がって最終的には50mmの高度を稼ぐようになっています。今回はこのヘアピンカーブを使っての運転はしませんでしたが、1級線・2級線を接続しての運転時には、今回とはまた違った面白さが演出できるのではないでしょうか?