Live in NUMAJIRI Part.2 '07.04.22


さあ、いよいよ公開運転会当日です。この日は猪苗代町長選挙の投票日だったそうで、関係者の方々は「投票に行ったら、帰りに沼尻鉄道展に寄ろう!」と住民の皆さんに呼びかけていたそうです。その甲斐あって、当時を御存知のお年寄りの方々からお孫さんまで、幅広い年齢層の方々が遊びに来て下さいました。



 

10時開場の前に、実行委員会会長さん・川桁区長さんたち、畑中代表のスピーチがあり、そしてメンバーの自己紹介&モジュール作品の紹介。それから記念写真撮影です。「軽便おばさん」として地元では有名な、安部なかさんもDCCのスロットルを握って御満悦。安部さんは地元出版社から沼尻の本を二冊も出したメンバーの中心的存在の方で、今回の運転会の立役者。彼女の働きがあったからこそ、この運転会も実現しました。

 

 

 

 

お年寄りの方から可愛らしいお孫さんまで、実に多数の御来場を頂きました。中には運転手だった方もいらっしゃって、当時の懐かしいエピソードや苦労話などを聞かせて頂きました。また、モジュール製作は数限りある写真資料からイメージを働かせて仕上げるのですが、「この模型で畑になってるところは牧場だった」など、当時を知る方々からの貴重なお話もお伺いすることが出来ました。
 ただ、時間的な制約から「会津樋ノ口駅」は作れなかったのですが、この駅は単に交換可能な駅に留まらず、この地域の中心的な駅だったようで(駅前には映画館もあったそうです)、「樋ノ口が無い!」という痛切な御批判も。メンバーもそれならばと、樋ノ口プロジェクトを早速結成して、来年にはもう一度リベンジを!と硬く決心したようでした(^^ゞ。



 

 

 

 

では、今回参加したモジュールの中からいくつかを御紹介していきましょう。
 今回の運転会で最大の見せ場にして新しく加わったのが「沼尻駅」。倶楽部内の有志で「沼プロ」を結成してこの大作に挑みました。駅構内のデルタ線を中心に、駅に入る前の勾配区間までを、何回かのミーティングで作り上げました。個人ではなかなかこのような大きなものは作れないだけに(これだけの広さがあれば、充分にエンドレスが組めますからね)、協同製作ならではの賜物でしょう。


 

 

白津あたりの町線の風情を数点。「この家の隣がウチだ」とか、はたまた「ここはウチだが、ちょっと違う」とかいった声が飛び交っていました(^^ゞ。街灯はLEDを使用したものですが、仄かな明かりがイイ感じですね。

 

沼尻の手前のカーブと雪景色の荻窪。ヘッドライトを点灯式にした矢島さんのキハ2401は、ほぼ一日中走っていましたが、全くノントラブル。図らずも確かな耐久性を実証してくれました。

 

1両のガソ101にはカメラが搭載されていて、運転台からの車窓をモニターに映し出していました。他にはサウンドデコーダーを搭載した客車も。

 

楽しかった一日も終わりを告げ、川桁の構内にも静けさが戻ってきました。恒例の手締めのあとの記念撮影。もちろん中心には安部なかさんが。みなひとつの仕事をやり遂げたあとの爽やかさに満ちた良い表情をしています。

 

撤収作業も慣れたもの。30分そこそこで解体作業を終え、各々の家路へと急いで帰りました。心地よい疲労感とお土産に頂いた喜多方ラーメンとともに。