かくて二回目が開催されました。


今年で二回目となるお祭り。今回は池袋から「カルタゴサロン」の地元・中野サンプラザに会場を移して9月23日に開催されました。前回は頚城のイベントと重なってしまったのですが、今回は全くそのような事も無かったため、ナローファンとしては苦渋の選択を迫られることも無く、秋の一日を心行くまで楽しまれたのではないでしょうか?
 KMCとKBMCという二つのモジュール倶楽部の公開運転会、ナローゲージ愛好家による御自慢の作品展示、そしてナローに力を入れているメーカー各社のブースと、ナローファンにとっては夢のようなお祭りを、もりこーの視点で御紹介致しましょう。
 

穂高を出たのは4時45分。まだ夜明け前です。夜が明けたのは小淵沢のあたりでした。う〜ん、眠たい・・・。

 

いつも運転会のときにはボクのクルマで上京するKMCの権兵衛さんとKBMCの矢島さん。今回はボクのクルマは茶箱で一杯なので権兵衛さんのクルマも出動しての信州ボルボ隊。談合坂SAで我々のお腹とクルマに燃料補給です(^^;)。会場に到着は予定通りちょうど8時。ところが、夜明けを待ちきれなかった多くの会員たちは、既に会場セッティングを開始していました。

 

今回は2級線の再現に限定したこともあって、KMCのコーナーでは新作がぞろり。しかも殆どのモジュールはコード40番の手打ち!!気合が入ってます。しまし、接合作業はもう手馴れたもの。

 

こちらKBMCも沼尻の再現に限定。春に現地取材を敢行したこともあって、かなり気合が入っています。ラーメン屋の岡持ちみたいなアルミケースは矢島さんのオリジナル。「僕にも作って!」と会員たちからオーダーが殺到していました。何せ彼は本職ですから(^^ゞ。モジュール製作に徹夜続きの松賢さん。会場でも何やら工作の仕上げをしていました。

 

こちらモデルワーゲンも準備中です。持ち込んだジオラマは「田島停車場」と「デッキガーダーのある風景」の2個。やっぱ、情景の上に置いた車輌は、生き生きとして見えますからね。会場の外では入場券が売られ、開場を待つお客さんが並んで待ってくれています。


待ちきれないお客さんが列をなしていたので、予定の11時よりも15分早く開場。早速KMCのコーナーにはカメラを持ったお客様が、撮影の順番待ちまでするように取り巻いていました。いつもはHPでしか見られないモジュールや車輌が快調に走る様は、新鮮に映ったのではないでしょうか。

 

ティンバーを組んだレールの上を、憧れの5tDLの続行運転!!DCCならではの楽しみですね。お馴染みの「KMC林鉄人形」もこのように情景の中で見ると、生き生きとして見えます。

  

木立の中を細〜いレールが縫うように敷かれた光景や、伐採線へ伸びる助六分岐点の光景などなど。見る角度によって印象が変る楽しさもあって、いつまで見ていても飽きさせません。


KBMCの方も軽便好きなお客様でごった返しの状態。実質的に初めての公開運転会でしたが、度重なる運転会の成果あって、次第に運転の調子も上がっていました。

 

何気ないこんな風景が軽便モジュールの魅力ですよね。いかにも山の木曽に対して、町の軽便。その対象が実に面白いコンビネーションを醸し出していました。

  

今回は有志メンバーによって「沼プロ」なるものが組織され、協同で沼尻駅の再現に取り組みました。そうです、あのデルタ線のある光景の再現です。右の消防署のある光景は服部さんの作品。

 

会場には遥々沼尻から駆けつけてくれた「なかさん」の姿も。春の取材旅行では大変お世話になりました。新井清彦さんと御一緒されてとっても楽しそう。また、盛んにカメラを構えて、目を輝かせながらモジュールを撮影されていました。

 

こちらは出展されていたナローファンのコーナーです。新井さんはスクラッチビルドされたニチユのバテロコをご披露。これが実に快調に走り、しかも実物同様に運転席の部分が畳めるようになってたのには脱帽。

 

お隣りの眞崎さんはウチのホイットコムの台枠を利用して「紀ノ川堤防脇で発見されたホイットコム」をスクラッチビルド。実は製作途中も写真で拝見はしていたのですが、出来上がって目の当たりにするのは初めて。いや〜、凄い!この小ささでモーターが全く見えないのですから。

 

他にも素晴らしいミニレイアウトたちが展示&運転されていましたよ。小さなスペースがあればレイアウトさえも楽しめるのがナローの良いところ。

 

さてこちらは当社のブース。左は開場前で準備中。今回はこんな感じです。もりこーも祭りの法被を着て張り切っています。

 

持ち込んだジオラマには熱い視線が!お父さんが息子さんにナローの魅力を伝授中?将来のお得意様ですね。

  

会場で見つけた面白いもの。1.KBMCのメンバーはお揃いで「軽便モズール倶楽部」のポロシャツを着ていました。沼尻的に訛っていますね。2.南部縦貫レールバス保存会の関さんが下さった金太郎あめ。どこを切ってもレールバスです!3.沼尻から来て下さった「なかさん」は、制帽や切符など貴重な品を展示してくれました。

 

お祭りが終わると楽しい打ち上げ会です。例によって万歳オトコ・もりこーの万歳三唱と、昔とった杵柄の大声を張り上げてのエールのあと、この祭りの立役者・シェフこと畑中さんの胴上げです。彼の情熱なくして、この祭りは在りえません。素晴らしいモデラーです。


素晴らしきKMCとKBMCの面々。彼等の情熱無くしても、このイベントは成功しませんでした。前回の入場者数を大幅に上回る約800名の御来場を頂いたのですから。たった一日で、しかもナローゲージというジャンルに限定してのイベントとしては凄い数です。早くも来年の話もちらほら。当然ですよね。これだけ盛り上がったイベントですから、皆さんが次回を楽しみにされるのは。